過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」桃子「20っすよ、京ちゃんっ!」【鶴賀】
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◆tXdh2WZ0lM
[saga]
2012/12/20(木) 20:20:32.37 ID:l7Rp1gQl0
桃子「ねえ、冗談っすよね、冗談って言ってくださいっす!」
桃子「ねえ、ねえ、ねえっ!」
ぐいぐいと裾を引っ張る。
でも、京ちゃんはこちらを向かない。
涙が止まらない。
止まるわけがない。
数十分前の私の喜びを返せっす。
本当に返してほしいっす。
その力強い腕で抱きしめて、返して欲しいっす。
桃子「うわあぁん、うわああああぁぁんっ!」
みっともない。
もう高校生っすのに。
こんなに涙を流して。
こんなにも叫んで。
……でも、見てくれない。
桃子「京ちゃん、京ちゃあああぁんっ!」
桃子「私はここにいるっす、ほら、ほら、そんな方向から来ないっす!」
桃子「ねぇ、京ちゃん、こっちを向いてよおぉっ!」
桃子「わああぁんっ、うわあああぁぁんっ!」
それでも見てくれない。
見て、見てよ、見てください、見なさい、見て欲しい、見なければ、見ろ。
桃子「ぐずっ……ずずっ……ひっく」
……認めたくない。
京ちゃんが私を認識できなくなったなんて。
認めたくない。
認めるはずが無い。
桃子「ずずっ……ね、京ちゃんっ……っく……ってば!」
ああ、嗚咽が入ってしまった。
もうまともに喋れない。
桃子「好きっす……ぐずっ……大好きっす!」
桃子「だから私……っず……見て……っく」
桃子「見て……よ、……っく……ぅ……わああああぁぁんっ!」
……ああ、ついに服も握れなくなったっす。
立つこともできなくなったっす。
へにゃりと座り込んじゃったっす。
……それでも、止むわけがないっす。
桃子「わぁんっ、わああああぁぁぁんっ!」
その場で私は思い切り無く。
神様、どうか私を……京ちゃんを元に戻してくださいと。
でも、京ちゃんは決してこちらを向かなかった。
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