過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」桃子「20っすよ、京ちゃんっ!」【鶴賀】
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983: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/12/27(木) 23:27:28.46 ID:EICiALoL0
しかし、けれど。

京太郎「……う……うぅ……」

ゆみ「……京太郎」

京太郎「……は……はは」

京太郎「情けねぇな……俺……」

ゆみ「……」

ゆみ「……私がいる、それじゃあダメか?」

京太郎「……ゆみ……?」

ゆみ「私は何の力もない、ただの一般人だ」

ゆみ「ただ、私は、君のことをしっている」

ゆみ「だから、私は君を失わない……君を放さない」

ゆみ「君を独りにしない……それじゃあ、ダメか?」

京太郎「……」

ああ、もう。

いつもこの人は俺の数歩先をいく。

俺の考えをいつも読んで、俺の欲しがる答えをいつも話して。

京太郎「……」

京太郎「なんで……ゆみはそこまでしてくれるんだ?」

ざわざわ、とする人ごみから抜ける。

先生、こっちを見なくても大丈夫です。

俺が、今から――

ゆみ「なんで……か」

ゆみ「……私は」

ゆみ「私は君のことが――」

『はやりんフラーーーーッシュ☆』

突然、ゆみの顔が見えなくなる。

あたり一面真っ白だ。

『今だよ、キョーコちゃん!』

窓の中からそんな声が聞こえた。

……ああ、もう。

台無しだ……もうちょっとで、聞けたのに。

何がって?

いや、何かはわからないけどさ。

京太郎「……それじゃあ、ゆみ」

京太郎「いってくるね☆」

口調だけを変える。

その頃には、すでに眼が元に戻っていた。

みんなはまだ目を押さえている……今ならばれることはない。

だから俺は……私となった。


――次回予告『そんなことよりおうどんたべたい』


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