過去ログ - キョン「ん?なんかこの光景見覚えが…」
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◆7I768BCHo.
[saga]
2012/12/26(水) 21:16:09.19 ID:A/GcMLPj0
翌日も長門は体調が回復しなかったらしい。
そう告げたあと、やつはこう聞いてきた。
「ねえ、あなた達ってやっぱり恋人同士なの?」
今日のあほ。その名は朝倉涼子。
「もうこの問答には飽たんだが、違う。親しい友人と書いて親友だ」
「でも昨日カップル御用達の喫茶店で見掛けたんと思うんだけれど…人違いかしら?」
「いいえ。それは恐らく私たちだけど、付き合っているわけではないわ」
「あらそうなの?じゃあキョン君も佐々木さんもフリーってことで大丈夫?」
「ああ、まあ、そういうことになるか。それがどうした」
「ふふふ、秘密よ。ありがと。じゃあね」
そういうと朝倉は女子の一団に戻っていった。
朝倉が何か話すと「ええ!?」だの「きゃー」だの姦しい声が聞こえてきたがあいつらは何を話しているんだろうか。
「誰か君に好意を寄せる子がいるんじゃないか?普通フリーかどうかなんて聞いてきたらそういうことだろう」
そういうことならお前の方じゃないのか?俺と違って秀外恵中だし。
「秀外恵中だなんて…僕はそんな大層な人間じゃないよ。むしろ他人より劣っていると思っているし、何より本質はまだまだ幼稚で未熟な子供であることを自負しているよ」
少なくともそういう自己認識ができているところが既に同い年のやつらよりも精神年齢が上だと思うがな
「例え精神年齢が上であったとしても、やはりまだまだ子供の域を出ないさ」
そんなものかね。
「そんなものだよ。でもそれでいいと思っているんだ。なんたって僕らは正真正銘未成年の子供なんだからね」
そう佐々木は言うと微笑みを浮かべた。
やはりさっきの質問はこいつに向けられたものだろう、とその横顔を見て俺は確信した。
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