過去ログ - 木場真奈美「木場サンタ?」
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47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/25(火) 03:10:55.85 ID:ciVG5wjy0
「今はプロデューサーもスタッフさんも裏で話してるけど…… 木場さんが来たなんて言ったらみんなびっくりするよ?」
「私は……そうだな。仕事の関係でこの近くに来て、ちょっと小休止に飲み物を買いに来た。ということにしておいてくれ。というか、何も言わなくていい」
「そりゃややこしくなるから言わないけど……『しておいてくれ』って、本当はそうじゃないってこと?」
「本当にそうだが、細部が微妙に説明しづらい」

何も嘘など言っていないが、細かいところを説明して理解して貰うのは無理だろう。そんな必要性もない。
私は商品棚に目をやってしばし悩んだ後、ペットボトルのお茶を2本、ホットぶどう、それにあまざけとおしるこを手に取った。
ぶどうの甘さは健康に良く、また柑橘系のように喉に刺激を与えず、それでいてコーヒーのようにカフェインの分解によって体の水分を浪費することもない。
お茶は喉の油を吸い取るが、程度は気にするほどではないし、今は歌う場面でもない。
あまざけとおしるこは知らん。甘いことは確かだ。

「レジ、頼んでもいいかな」
「はいただいま……え? これ全部木場さんが飲むの?」
「そんなわけないだろう。私のはお茶1本とぶどうだけだ」
「相方の人、すんごい好みしてるね…… お会計678円になります」

相方の人の顔を思い浮かべながら、私も凛の意見に同意する。
なにせ缶を見ているだけで胸焼けしそうなチョイスだ。

「これでちょうどだな」
「ありがとうございましたー…… って、あ、プロデューサー戻ってきたみたい。早くとんずらした方がいいよ?」
「そうさせてもらおう。ではまた明日、事務所で会おう」
「うん、また明日」

こちらに凛に笑顔で手を振ると、凛もまた笑顔を返してくれた。
……店を出て数歩行ってから振り返ってみると、凛とそのプロデューサーが仲睦まじく話している。
やはり木場サン……もとい、私たちの出る幕はないなと、ふっと口元が綻ぶのが、少し嬉しく思えた。



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