過去ログ - 木場真奈美「木場サンタ?」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/25(火) 00:35:35.15 ID:ciVG5wjy0
1階のロッカールームに荷物や脱いだ防寒着を一通り置いたのち、廊下、いくつかの事務室や給湯室、各設備などを見て回る。
2階3階と上がってきて、人の姿は見当たらず、各設備・部屋の鍵もしっかりとかかっていた――が、4階のレッスンルームの鍵が開いていた。

「む…… 誰かいるのか?」

明かりはついているが、声をかけても返事はない。
どこの部屋でもこうあると心配なものの、部屋が部屋だけに私の心配はより高まっていた。
というのも、ここは普通のレッスンルームとは違い、精密なオーディオ機材やそれらを管理するPCなどもある、防音の特別室になっている。いうなればボーカル特化型のスタジオで、他の部屋よりだいぶん厳重に管理されている部屋だ。
私もよく世話になっているし、何かあると特にシャレにならない部屋なのだが――

「“中には”誰もいないわよ」
「うわっ!? と、瞳子さんか……脅かさないでくれ」

背後から急に声をかけられ、思わず体をビクリと震わせてしまう。
冷や汗を垂らしながら振り返ると、コートにマフラーに耳当てにと、完全防備の瞳子さんが立っていた。

「あ、ごめんなさい。さっきまでレッスンルームを使わせてもらっていたのだけど、テラスに積もった雪を見てたらついそっちに気が行ってしまって」
「そ、そうか…… まぁおかしな事はなくてなによりだ」


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