49: ◆hpOs4el2EFNo[saga]
2013/01/03(木) 23:58:40.70 ID:Dn3QQs8C0
―完全下校時刻―
学園都市の学生に定められた下校時間を過ぎてなお、上条と物部はインデックスを探し続けていた。
―どうじゃ?目次のはおったか当麻?―
上条「いや、全然………布都!そっちはどうだ!?」
現在二人は別々に行動している。
封印を解いたことに関係するのか、上条と物部は脳内で会話をする事が出来るのだった。
最初の頃は戸惑ったが今となっては慣れたもので、お昼休みに弁当の感想を言ったり、逆に上条が学校から帰る時に物部が夕食のリクエストを尋ねてきたりする。
脳内で常に連絡を取り合っているため、行き違いになると言う心配がないのが救いだった。
―うむ、相変わらずじゃ。ちっとも反応せん………そもそも我は探索系の術式は苦手じゃしの………―
上条が自らの足を使って探索を行い、物部がビルの屋上から術を使って索敵(サーチ)を掛ける。
効率が良い様に思えるが、学園都市は東京の半分を占めるほどに広く、なおかつ物部は探索形の術式を苦手とする。
そして何より、普段殆どの行動を共にする二人が離れられる事には「距離」「時間」「相性」と色々と制限があり、想像以上に困難な作業となっていた。
それ以外にも小萌先生から補修をサボった事への呼び出し電話(携帯越しでも涙ながらになっているのが分かる)が掛かってきて必死に言い訳をする破目になるわ、武装した無能力者たちが結託したギャング『スキルアウト』に絡まれるわともう散々だった。
上条「だー、くそ!インデックスの奴一体どこに………」
???「あっ、いたいた。この野郎!ちょっと待ちなさ………ちょっと!アンタよアンタ!止まりなさいってば!!
―………当麻、無視するぞ―
上条「………言われなくても」
意見一致で無視。
一体どこの電撃系常識ぶっとびお嬢様だか知らないがかまっている暇など無い。
御坂「アンタ今すっごく失礼な事考えたでしょ!?いい加減にしなさいよ!今日という今日こそ電極刺したカエルの足みたいにひくひくさせてやるから遺言と遺産分配やっとけグラァ!」
上条「やだ」
御坂「なんでよ!?」
上条「シスターさん(インデックス)がいないから」
御坂「こ―――――――――の。っざけてんじゃねーぞアンタぁ!!」
上条としては至極全うな理由(色々と付け足し忘れているが)なのだが、どうやら相手の女子中学生にとってはその発言が何かのトリガーを引いたらしい。
御坂は己が鬱憤を込めた一撃を歩道のタイルにぶつけようとして―――
―――!―――当麻!!―
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