1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:19:58.47 ID:YhpCP1VO0
男「状況を整理してみよう」
男「俺は昨晩、日課の牛乳をたらふく飲んで寝た。十二時頃だった筈だ」
男「そして目が覚めたら身体が動かない……訳が解らねえな」
男「薬でも打たれてんのか? 全く力が入らねえ」
男「おーい、誰かいんのかー?」
男「……妙に反響しやがる。狭い空間、ってことか?」
「だ、誰かいるんですか?」
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:20:26.19 ID:YhpCP1VO0
男「おお、いるぞ! 声の感じからして、あんまし遠くはないみたいだな」
「よかったぁ、私以外にも人がいたんですねぇ……あの、ここどこでしょう?」
男「あんたにも解らねえのか? っくそ、ほんとにどうなっちまってんだ……」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:20:54.76 ID:YhpCP1VO0
男「若いのにしっかりしてるよな、女さん。まだ大学生だろ?」
女「大学生です。引越しの挨拶は母に口を酸っぱくして言われていたので……特にアパートでは下の階の人に気を配りなさいって」
男「ナイスなお母さんだ。アパートは作りが荒いから響くんだよな」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:21:25.59 ID:YhpCP1VO0
女「男さんは社会人でしたよね?」
男「ってもフリーターだからなあ。一般的な社会人とは違うんだろうけど」
女「あ、あの……おいくつなんですか?」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:21:52.91 ID:YhpCP1VO0
男「そっか、タメだったのか」
女「みたいですね」
男「あ、タメなんだし口調楽にしなよ。こんな状況だし、な」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:22:19.86 ID:YhpCP1VO0
男「まあ大丈夫だ! なんとかなる!」
女「根拠は……なさそうだね」クスクス
男「ねえけどなんとかなる! って思ってなきゃどうしようもないからな」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:22:46.95 ID:YhpCP1VO0
男「……」
女「……」
男「……折角だからなんか話すか」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:23:33.73 ID:YhpCP1VO0
女「男さんは……なにか目標とかってあるの?」
男「ないこともないんだけど、口に出すのはちっと恥ずかしいな」
女「相手にだけ言わせておいて自分は黙秘って男が廃るんじゃないかなぁ」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:24:01.32 ID:YhpCP1VO0
男「話題を変えよう」
女「そっとしておく優しさを持とう」
男「実はな、女さん。朗報だ」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:24:29.37 ID:YhpCP1VO0
男「んー……」ガラガラ ガサゴソ
女「掘り進んでる、のかな?」
男「せっせとなにかをどかして右手を進めてる。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:25:06.40 ID:YhpCP1VO0
男「目覚める前はなにかしてたか?」
女「なにもしてないよ。もう夜遅かったし、眠ってただけ」
男「俺と同じか……」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:25:47.92 ID:YhpCP1VO0
男「凄く低い音、か……それが原因で今に至るとしたら、どんな理由なんだろうな」
女「ううん……おっきな怪物が現れて食べられちゃったとか?」
男「なるほど、つまり俺達は残留思念ってやつか。ファンタジーだな」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:26:21.59 ID:YhpCP1VO0
女「もしかしたらおっきな地震でも起きたのかもしれない」
男「地震? ああ、震えるような低い音も、唸り声みたいってのも、地震なら納得だ。
こっちは寝てるから尚更判別できないだろうしな」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:26:59.99 ID:YhpCP1VO0
女「や、やだよぉ……まだ死にたくないよぉ」ポロポロ
男「大丈夫だ! まだ決まったわけじゃないし、なにより救助だってくる!」
女「でも、もしもおっきな被害だとしたら、都心部が優先されたりしないかなぁ?
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:27:28.51 ID:YhpCP1VO0
男「よし、それじゃあこれからは俺がたまに救援を求めることにする」
女「う、うん! 私も頑張る!」
男「いや、女ちゃんは叫ばなくていい。俺だけでいいんだ」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/30(日) 04:29:28.18 ID:YhpCP1VO0
とりあえずここまで。一旦眠る。
この二人が陥っている状況は把握できただろうから、良ければ意見を聞かせてほしい。
このSSを完結させてしまっていいものかどうか。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/30(日) 05:38:48.57 ID:9xTD74080
これは実際に二人は生き埋め状態なの?
まあ面白そうだから完結させて
てか完結させる気がないなら初めからスレ立てないでほしい
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/30(日) 05:50:02.87 ID:dH3LXWefo
いくら寝てても大きな揺れなら気付くよなあ
期待
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/30(日) 06:01:52.87 ID:YhpCP1VO0
>>17
すまん、聞き方が悪かった。それにお前の言うとおり完結する気がないなら立てたらかんわな。
地震ネタだから不謹慎ネタなのかもしれんが続けてもいいんだろうか、と聞きたかった。言葉足らず過ぎたな。すまん。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/30(日) 08:09:22.84 ID:/pXSJYJHo
いいね
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 13:52:30.08 ID:YhpCP1VO0
女「救助、来ないね……」
男「簡単には来ないだろう。でも、いつかは来る!」
女「男さん……どうしてそんなに希望を捨てずにいられるの?」
50Res/27.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。