30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 13:57:40.91 ID:YhpCP1VO0
………… ………… ………… …… …………。
………… …… ………… …… ……。
………… ………… ………… …… …………。
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 13:58:30.86 ID:YhpCP1VO0
男「うあああああああああああああああああああ!」
男「誰かあああああああああああ! 誰かあああああああああああああ!」
男「助けてくれ! 誰でもいいから! 早く! 誰かああああああ!」
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 13:59:04.01 ID:YhpCP1VO0
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/30(日) 14:00:08.02 ID:YhpCP1VO0
区切る。
用事があるから済ませてくる。
長い話じゃないから今日中に終わる。
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/30(日) 15:55:30.89 ID:YhpCP1VO0
ただいま。
ラストまで投下する。
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 15:56:56.87 ID:YhpCP1VO0
男「っ……ここは……痛っ」
おばん「君! 大丈夫? あたしの声が聞こえるかい!?」
男「……だれ?」
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 15:57:46.51 ID:YhpCP1VO0
おばん「こ、こらっ、動いちゃダメだよ! 傷口が!」
男「ごめん、ありがとうおばちゃん」
男「でも俺、女ちゃんの言わなきゃいけないことがいっぱいあるんだよ!」
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 15:58:34.30 ID:YhpCP1VO0
男(この辺りか、救助隊員が休憩してるのは……)
男「あのっ! すみません!」
眼鏡「なんだお前。酷い怪我じゃないか。休んでないと」
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 15:59:09.87 ID:YhpCP1VO0
男「俺を助けた時に女の子がいたでしょう? その子、その子はどこにいますか!?」
隊員「あ……ん? 女の子?」
男「いたでしょう! 教えてくれよ!」
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 15:59:35.57 ID:YhpCP1VO0
ズリッ ズリッ
ズリッ
隊員「……君を助けだした時には……もう……」
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 16:00:06.22 ID:YhpCP1VO0
男「はあ……はあ……え、っと……隊員、さん?」
隊員「……なんだ」
男「この子……か、顔が……」
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 16:00:35.95 ID:YhpCP1VO0
男「お……俺は! 彼女とずっと話してたんだ! 彼女が上の階の子で!」
男「将来! そう、将来の夢だって! お嫁さんになるって……っ! 言ってたんだよ!」
隊員「……そうか」
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 16:01:15.01 ID:YhpCP1VO0
男(女ちゃん……女ちゃんの、手……)ペタッ
男(固い、し……冷たい……)
男(俺が触った時は柔らかかった……)
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 16:01:40.89 ID:YhpCP1VO0
男「……?」
隊員「災害時、君のような状況に陥った場合、どんな屈強な人間でも、心が折れてしまう」
隊員「もちろん奇跡というものもあって、例外はあるわけだが……」
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 16:02:10.54 ID:YhpCP1VO0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
男「んんーっ……気持ちいいなあっ」
男「やっぱ観光は散歩に限るぜ」
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 16:03:53.89 ID:YhpCP1VO0
いつかどこかの素晴らしい土地で
彼女に会えるだなんて都合の良いことは起こらないだろう。
それでも足は前に進んだ。
それでも歩かずにはいられなかった。
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/30(日) 16:04:21.90 ID:YhpCP1VO0
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/12/30(日) 16:07:31.26 ID:YhpCP1VO0
そして瞼を閉じる。
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/30(日) 16:38:41.46 ID:3FZ4dn3Eo
>>47のせいで、助かったのは夢で死んだように見える
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/30(日) 16:57:36.76 ID:YhpCP1VO0
>>48
そんな解釈の仕方があると思わなかった。
面白いね、それ。
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/02(水) 22:45:11.36 ID:EPWl1+Ako
乙!
悲しみ話だな
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