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2012/12/30(日) 04:20:26.19 ID:YhpCP1VO0
男「おお、いるぞ! 声の感じからして、あんまし遠くはないみたいだな」
「よかったぁ、私以外にも人がいたんですねぇ……あの、ここどこでしょう?」
男「あんたにも解らねえのか? っくそ、ほんとにどうなっちまってんだ……」
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2012/12/30(日) 04:20:54.76 ID:YhpCP1VO0
男「若いのにしっかりしてるよな、女さん。まだ大学生だろ?」
女「大学生です。引越しの挨拶は母に口を酸っぱくして言われていたので……特にアパートでは下の階の人に気を配りなさいって」
男「ナイスなお母さんだ。アパートは作りが荒いから響くんだよな」
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2012/12/30(日) 04:21:25.59 ID:YhpCP1VO0
女「男さんは社会人でしたよね?」
男「ってもフリーターだからなあ。一般的な社会人とは違うんだろうけど」
女「あ、あの……おいくつなんですか?」
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2012/12/30(日) 04:21:52.91 ID:YhpCP1VO0
男「そっか、タメだったのか」
女「みたいですね」
男「あ、タメなんだし口調楽にしなよ。こんな状況だし、な」
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2012/12/30(日) 04:22:19.86 ID:YhpCP1VO0
男「まあ大丈夫だ! なんとかなる!」
女「根拠は……なさそうだね」クスクス
男「ねえけどなんとかなる! って思ってなきゃどうしようもないからな」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:22:46.95 ID:YhpCP1VO0
男「……」
女「……」
男「……折角だからなんか話すか」
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2012/12/30(日) 04:23:33.73 ID:YhpCP1VO0
女「男さんは……なにか目標とかってあるの?」
男「ないこともないんだけど、口に出すのはちっと恥ずかしいな」
女「相手にだけ言わせておいて自分は黙秘って男が廃るんじゃないかなぁ」
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2012/12/30(日) 04:24:01.32 ID:YhpCP1VO0
男「話題を変えよう」
女「そっとしておく優しさを持とう」
男「実はな、女さん。朗報だ」
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2012/12/30(日) 04:24:29.37 ID:YhpCP1VO0
男「んー……」ガラガラ ガサゴソ
女「掘り進んでる、のかな?」
男「せっせとなにかをどかして右手を進めてる。
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2012/12/30(日) 04:25:06.40 ID:YhpCP1VO0
男「目覚める前はなにかしてたか?」
女「なにもしてないよ。もう夜遅かったし、眠ってただけ」
男「俺と同じか……」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 04:25:47.92 ID:YhpCP1VO0
男「凄く低い音、か……それが原因で今に至るとしたら、どんな理由なんだろうな」
女「ううん……おっきな怪物が現れて食べられちゃったとか?」
男「なるほど、つまり俺達は残留思念ってやつか。ファンタジーだな」
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