205:まどか編終章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:11:32.71 ID:/KE04hO/0
****まどか編終章
あれからどれだけの月日が経ったのでしょうか。
誰もほむらちゃんのことを覚えていないこの世界で、それでもほむらちゃんの祈りを思い出して魔獣と戦い続けていました。
206: ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:16:36.37 ID:/KE04hO/0
改行ミス見つけましたが、キリが無いのでこのまま、杏子編続けます(>>129相当まで 序〜四章)。
章表記に違和感あるとは思いますが、今後はこのようにしていきます。
207:杏子編序章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:19:03.55 ID:/KE04hO/0
****杏子編序章
広がる満点の綺麗な星空。街中を見下ろせる高いビルの屋上に影が二つ。
風を一身に受ける長い黒髪の少女は静かに街を見下ろす。いや、見ていたのは街だけでは無いのかもしれない。
星空と街の境界線をただ、じっと見つめる姿。
208:杏子編序章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:19:47.86 ID:/KE04hO/0
なぁ、神様(まどか)。どうしてほむらにこんな運命を背負わせた。
どうして……ほむらに過酷な人生を進ませたんだ? あたしたちを救おうとしてくれたんだろう? 自分自身の生きた証を消してまで。
この世界でただ一人、ほむらだけがあんたのことを覚えていた。 愛してたんだろう? ほむらのことを。
209:杏子編第一章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:22:11.58 ID:/KE04hO/0
****杏子編第一章
太陽が照り付く見滝原の街。荷物が一杯入った大きな紙袋を抱えて裏道にある建物の陰に潜り込む。少し時間をおいて人が駆ける音が近づいてきた。
「あの子、どこ行ったんだ……っ?」
210:杏子編第一章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:23:43.99 ID:/KE04hO/0
「これ?これはお見舞い……に……」
マミが言いかけて止める。じー、とあたしを見詰める瞳。これは何か思いついて、考えているときの眼だ。一体なにを考えてんだ……?
気になる。気になるけど……それ以上に危機を感じてあたしは後退りした。
211:杏子編第一章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:25:05.96 ID:/KE04hO/0
病院に入り、関係者に挨拶を返しながらマミは進んでいく。辿りついた先は人通りが殆どない高層の個室。ノックをした後、そのまま入った。
ベッドの脇にある台に見舞いの花束を置き、ベッドの脇にしゃがむマミ。片手をそこに置かれた手に重ね、その手の主の顔を覗き込んだ。
あたしは後ろに並びベッドの上を覗く。
212:杏子編第二章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:26:51.02 ID:/KE04hO/0
****杏子編第二章
傾けられたベッドの上から空を見上げる三つ編みの少女。開こうとしたまま手を添えられた本は閉じたままで、細い眼は遠くに向けられている。
まるで消えてしまいそうなほど、儚い姿をしていた。
213:杏子編第二章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:27:38.51 ID:/KE04hO/0
「ん?……いやさ……何かやけに難しそうな本を読んでるな、と思っただけだ」
内心焦りながら、たまたま目に入ったほむらの手元の本を話題にする。銀河……何だこれ。題名だけで、もう頭痛がしそうだ。
「……正直、私もさっぱりです」
214:杏子編第二章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:28:53.67 ID:/KE04hO/0
「……寝不足と疲労から来る体調不良。……何してんだ……あんた」
215:杏子編第三章 ◆KbI4f2lr7shK[sage saga]
2013/07/28(日) 00:30:53.57 ID:/KE04hO/0
*****杏子編第三章
ザーザーと雨の音がする。
「―――なぁー」
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