過去ログ - キョン「それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 13:40:27.25 ID:Icdf4Wax0
 授業が終わり、ホームルームで担任が口にしたのは三年生に気を使うように。受験でピリピリしてる時期だってのはよく分かる。

 だが、気を使うも何も俺が接する数少ない上級生であらせられる所の朝比奈さんと言えば年が明けてもこっちに居るかどうかすら俺には分からないしな。

 なにせ、彼女はリアル時を駆ける少女だ。卒業と同時に未来に帰っちまう可能性を古泉から聞いていた。実際のところは分からない。聞いてみる勇気も持ってないし。

 あ、考えたら憂鬱になってきた。首を振って暗い考えを頭から追い出す――と、何故だか喜色満面の谷口と眼が合った。ソイツは俺に向かってニヤリ、と意地悪く笑って見せる。そして、俺は悟った。

 この時期に似つかわしくないスマイル0円。

 あの野郎、まさかっ――!?

「キョーンー、もうすぐクリスマス、だよなっ」

 結論から言おう。俺の悪い予感は情け容赦無く的中した。ああ、一を聞いてもう何も言わなくていいとはまさにこの事だ。古泉のお株を奪うニヤケ面。

 首から上を切り取ったらゲル状のモンスターになるんじゃないかって酷い緩み具合は実は去年も見た。

 デジャヴ……じゃない、リフレインか。ならば先手を打っておくとしよう。

「気にするな、谷口。女なんて星の数ほど居るさ」

 星に手は届かないけどな。


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