過去ログ - ???「京太郎を全力でアシストする」 京太郎「!?」
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[saga]
2013/01/03(木) 01:10:58.01 ID:KsZhLAJDO
四月五日、長野県立清澄高校
体育館にて新入生の入学式が執り行われた
どこの入学式も同じモノだと考えるのは裏山だけではないだろう
きっと、たまたま隣に座っている金髪の彼も
二つ前の列の席に座っている原村も
入学式が始まる前まで原村と仲良さそうに話しており式が始まってすぐに頭を上下に揺らし始めた彼女も
この式典を退屈と考えているに違いない
その退屈な式も終わり
教室への移動したあとの事
裏山の周囲は知らない人間しかいなかった
それも当然である
裏山は元々この地域、さらにいえば長野の人間ではない
半年以上前、進路希望を決めたあの日に考えた『面白さ』のためだけに単身長野に越してきたのだ
さてさて、どうするか
学校生活において最も重要なのは交遊関係である
しかし、現在の状態は孤立無援
ならばどうする、無論、既に答えは出ている
「ねぇ」
裏山にとって幸運だったのは
現在出席番号順で席に座っていたこと
その関係上、裏山の席が廊下壁際であったこと
前後の席では既に中学からの古なじみであるのだろうグループが形成されていた事
そして、隣の席が先ほど入学式で隣に座っていた金髪の少年で何処のグループにも参加せず一人でいた事だ
必然その少年に声をかけた
「はい?」
少年がこちらに振り向く
チャラそうな見た目だが返事は柔らかい
問題無いいける
「入学式で隣の席だったよね?」
彼は言われて思い出したようだ
「ああ、そういえば同じクラスだったんだ
奇遇ですね」
向こうもこちらを知っていたらしい
「俺、裏山竜太郎っていうんだけど
こっちに越してきたばかりで知り合いいないんだよね
よかったら仲良くしてくれないかな?」
「そうなんですか?
俺も中学からの友達が全員他のクラスで困ってたんですよね
あっ俺、須賀京太郎っていいます。よろしく」
「こちらこそよろしく
あと敬語はいらんよ?タメだし」
「そうだな
ええーっと…なんて呼べばいい?」
「好きに呼んでくれて構わんよ
こっちは京太郎って呼ばせて貰うわ」
「そっか、じゃあこっちも名前で
改めてよろしく竜太郎」
「あいよ、京太郎!」
これが裏山が長野で最初に友達となった後に親友となる男
須賀京太郎との出会いである
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