2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 21:24:38.47 ID:tn4+TRH00
兄「何か言ったろ、お前」
妹「………お兄ちゃん、早く学校に行かないと、遅刻しちゃうよ?」
兄「えっ、あ、もうこんな時間か………」
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 21:26:36.15 ID:tn4+TRH00
妹「―――お兄ちゃん」
兄「うん?」
妹「一人で、学校に行ってね」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 21:29:31.57 ID:tn4+TRH00
登校中
兄「………なんだってんだ? 本当に」
『………くーん!』
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 21:33:32.06 ID:tn4+TRH00
女「いい天気だね」 キョロキョロ
兄「ん………うん」
女「ふふん。 よし、どうやら大丈夫みたいね………」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 21:37:57.22 ID:tn4+TRH00
女「兄くん、いつもは『一人で』行くの? 学校」
兄「ん、まあ………」 (妹が途中まで一緒な時はあるけどな………)
女「………私さ、………私はだよ? 一人じゃつまんないって思ってたり………するんだよね」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 21:41:30.13 ID:tn4+TRH00
女「い、いっしょ………」
兄「ん?」
女「い、」
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 21:46:59.28 ID:tn4+TRH00
兄「遺書はない………けど、まあ、死について考えたことはあるよ。」
女「いや、違うの………別に真面目に返事してくれなくてもいいんだよ、今のは」
兄「?」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 21:53:09.98 ID:tn4+TRH00
兄「………ははは、うん。 今日はこのまま行こっか」
女「! あっ、あの、今日だけじゃ、なくて………」
兄「ああ、明日からも大丈夫大丈夫。 一人だといろいろ、変なことばっか考えちまってさ」
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 22:00:04.98 ID:tn4+TRH00
彼女の横顔が太陽のように、紅蓮の炎を発しているようだった。
俺の顔にも熱が伝わってくるようだった。
否、熱が伝わってきた。
焦げ臭い匂いがして、ようやく異変に気づいた。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 22:06:29.97 ID:tn4+TRH00
炎の中で身を揺する黒い影を立ち尽くしながら眺めていた。
その影を、さっきまで俺に話しかけていた女子だと思い出すまでに、情けないことだが、いや、有り得ないことだが、数秒かかった。
『地獄の膣炎に灼かれて灰塵と成せ………!』
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 22:11:03.57 ID:tn4+TRH00
兄「い、妹ッ………! い、いや、」
今は、まず、
兄「水! 水だッ! 妹、水を………!」
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