過去ログ - 藍子「セルフタイマー」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/03(木) 20:11:31.03 ID:ecg1BOd5o

「まあ、事実ですから」

 開き直ったように、プロデューサーさんは、はっきりと言った。

 その顔がおかしくて、私は少し笑った。
 プロデューサーさんも、肩をすくめて笑っていた。
 
 どこかで聞いたような洋楽と、ほかのお客さんの話し声が混じり合う。
 なんとなく、その音が私の背中を押してくれた気がした。

「あの」

「はい」

「もし、もしですよ?
 私が、やるって言ったら、応援してくれますか?」

 それから少しの間があった。
 長いような短いような沈黙が流れる。
 ほんの四、五秒だったかもしれないし、もしかしたらもっと長い時間だったのかもしれない。

 私には、その沈黙がとにかく長く感じられた。


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