過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/07(月) 21:28:43.74 ID:i9eeC+ki0
それは、ただの思いつき。根拠のない、ひらめき。だが、やってみるべきかもしれない。
(そうよ、アタシだって、スプーキーズだ)
「ソウル・ハック、してやる!」
檻から離れ、全力疾走で魔女に近づく。大きな剣の二刀流は破壊力は凄まじい。だが魔女本体が横滑り程度しか動かないこともあり、その長さが逆に懐に入りやすい。それを利用して近づく。
魔女が魔法少女からネミッサに標的を替えたため、前衛の魔法少女二人は自分の治療に専念できた。ネミッサから貰った神酒を一舐めする。飲酒の経験がない二人ではあったが味は酒だと感じたようだ。ネミッサの言うとおり、体力の回復ができる。その上、わずかだがソウルジェムの濁りも減ったようだった。『酒は憂いの玉箒』という言葉があるが、それを地で行く効果だった。
懐に飛び込んだネミッサはカドゥケウスを魔女に突き刺し固定する。その状態でマニトゥが行ったような魂のハッキングを試みた。ネミッサもまたマニトゥの眷属である。感覚で同じようなことができる。目を閉じ、杖に集中する。スポアを自らの魂から伸ばし魔女に接触させる。
だが、拒絶された。
自分の体ごと剣でネミッサを貫く様な攻撃に邪魔され、二度目が行えない。魔女として魔力や霊力に何らかの耐性があるのか、魂が変質しすぎているためかは不明だが、とにかく工夫をしなければならない。
魔女が剣の柄でネミッサを殴りつける。すんでのところで躱すのが精一杯で二度目のハッキングが出来ない。すぐさま諦める。これは確認に近い。一番危険な剣の下をくぐり抜け、檻に戻る。恐らくこれで出来なければ、救出の確率はなくなる。失敗する訳にはいかない。
懐からネミッサを取り逃すと、魔女は標的を魔法少女に切り替えた。
大剣をいなし続けるマミと杏子。その重い一撃をリボンの檻から守るのが精一杯だ。特にネミッサの攻撃が減り、二人の負担が大きくなっている。文句の一つも言いたくなる激しさが二人に振りかかる。
それを心の中で謝りながらも、ネミッサは己の使命を果たす。
「ね、サヤカちゃんの体使う! いきなり動き出しても驚かないで!」
檻の中の二人に大声で呼びかける。背後の魔女を気にしながらも、ネミッサはテレビに入る時のように体を光に変える。まどかは知っているが、上条はその変異に驚く。その小さな球体で檻の間をすり抜けると、遠野瞳のときのようにさやかの体に飛び込む。
青白いさやかの頬に血の気が戻る。髪の色がネミッサと同じ銀髪に変化すると、ゆっくりと眼を覚ました。眠っている時間が長かったせいか、足元がおぼつかない。それでも何とか立ち上がり、魔女を睨む。さやかの声をネミッサの口調で叫ぶ。
「マミちゃん、アタシを出して。そしたらすぐ檻を閉じて!」
マミは突然のことに驚くが、それでも取り繕うと一瞬だけ檻を開く。『さやか』が急ぎそこを走り抜けるとその直後檻が閉じる。その手際はさすがマミといったところか。
だがそれがいけなかった。檻の開閉に気を取られ、魔女から目を離してしまった。その背中を狙い大剣が振り下ろされる。杏子がマミを守るべく大剣を弾く。
「何やってんだよ!」
「ありがとう、佐倉さん」
「気ぃ抜くんじゃねえ」
改めて魔女と退治する。時間稼ぎも限界に近い。疲労の色が濃い。
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