過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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104: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/07(月) 21:34:15.46 ID:i9eeC+ki0
「準備できたよ、ダイブする。『マドカちゃん』と行くから、みんなはカミジョーを守って」

「任せなさい」

「まぁ動いてねえから、暫く平気だろ。怪我治してくれ」
以下略



105: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/07(月) 21:34:42.70 ID:i9eeC+ki0
「なんで?」

ネミッサにはさやかの質問の意味がわからない。わからないままなので流すことにした。

「二人とも手伝ってくれるって。ヒトミちゃんも外で待ってるよ」
以下略



106: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/07(月) 21:35:52.44 ID:i9eeC+ki0
「アンタ何者? どっからきたの?」

『いやぁ、ネミッサヒドイなぁ。私のグリーフ・シードを使ってからずっと一緒にいたってのに』

見た目、全くさやかと変わらない『さやか』がそこにいた。表情の作りも何も変わらない。悪魔が化けているとは思えないほど似通っていた。
以下略



107: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/07(月) 21:36:51.90 ID:i9eeC+ki0
『さやか』は手を離しさやかを地に落とす。咳き込むさやかを見下しながら、背後の二人に振り返る。

『さぁ、いいっしょ。私が行くよ。ネミッサには貸しがあるんだよ? 断らないよね』

「……っざけんな……」
以下略



108: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/07(月) 21:38:51.79 ID:i9eeC+ki0
事情を察した杏子。確かに見やると魔女が小刻みに揺れている。戦っているようにも震えているように見える。長いポニーテールをまとめているリボンをとくと、その中からアンクを取り出す。手に持ち、いつしか忘れた祈りの姿勢を取ると静かに跪く。下ろした髪とその姿勢が、敬虔な修道女のようにも見える。
マミもそれに習い、祈りを捧げる。彼女には特定の信仰はない。だが、さやかのために祈ることは出来る。自分が不甲斐ないがゆえに窮地にたったさやかのために。

「貴女も」

以下略



109: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/07(月) 21:39:37.79 ID:i9eeC+ki0
皆の返事もまたず、穴だらけのマントで体を隠したまま神速の動きで魔女に肉薄する。見上げる身の丈の魔女。音が途切れた魔女はさやかを迎撃するべく剣と車輪を繰り出す。さやかが飛ぶ。中空で魔法陣による足場を作り方向転換を繰り返す。攻撃を避けつつ魔女の顔のあたりまで飛び上がる。
折れたサーベルを射出し、その柄を投げ捨てると再び二刀を作り出す。直撃した折れた刃は見た目以上の威力があったのか、魔女の顔を貫通した。その隙を突いて、凄まじい速度で斬撃を繰り出す。途中何度も車輪に襲われたが、そのたびに足場の魔法陣を作り出し、空中で器用に回避し続ける。

「カミジョー、見て。サヤカちゃんが、帰ってきたよ!」

以下略



110: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/07(月) 21:41:14.73 ID:i9eeC+ki0
乱暴にネミッサを引き剥がすと、さやかは上条に向き合う。じっと顔を見つめ、さやかは何かをこらえているようにも見えたが、徐々にそれが口からこぼれ落ちる。

「恭介さぁ、退院するときに連絡くれないんだもん……ヒドイよぉ」

「ごめん……、舞い上がっていたんだと思う。それに、同じ音楽団の人達もたくさん来て、携帯を触る暇もなかったんだ」
以下略



111: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/07(月) 21:43:09.75 ID:i9eeC+ki0
「ありがとな、あんた」

「こっちこそありがとう。お陰でサヤカちゃんも助けられたし」

「そうじゃねえよ」
以下略



112: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/07(月) 21:44:03.94 ID:i9eeC+ki0
ほむらの自宅にこれだけ大勢が押し寄せたのは初めてではないだろうか。まどかにさやか、マミに杏子、上条に仁美、そしてネミッサ。そのネミッサはやや船を漕いでいる。それをマミは支え寝落ちするのを防いでいるが、話を聞いてもらえるかどうか。

「ほむら、あの、話始める前にさ、いいかな?」

ほむらは静かに頷く。さやかが復活してから初めての集まりだ。それは予想済み。
以下略



113: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/07(月) 21:44:32.11 ID:i9eeC+ki0
ワルプルギスの夜対策の打ち合わせはほとんどほむらの独壇場だった。何度も戦いを挑み、攻撃や行動などの特徴を把握し文書に残している以上、彼女以上のワルプルギスの夜の専門家は過去にもいない。その彼女の発言は全員の自信を打ち砕くのに十分な内容だった。

「近代兵器を叩きこんでも、タンクローリーをぶつけても、プラスチック爆弾を使っても、私では歯が立たなかったわ」

「んー、アタシも見てたけどさ。アイツ、物理的な攻撃に耐性でもあるんじゃない?」
以下略



114: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/07(月) 21:47:45.68 ID:i9eeC+ki0


――幕間―ー

【えいがかんにて】
以下略



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