過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/05(土) 15:33:45.52 ID:wOPwqajX0
二章
【ともえまみ】
こっぴどくほむらに叱られたネミッサは、早速指示を出された。魔法少女としてベテランの巴マミとの接触である。この街を縄張りとする彼女はその正義感ゆえ、他の魔法少女への猜疑心が強い。そのため、魔法少女ではないネミッサに接触をさせようとした。
「んと、中学生でベテラン?」
マミが何年魔法少女を続けているか不明だが、二次性徴期の少女を指してベテランとは、どれほど生存率低いのであろうか。ネミッサは薄ら寒い思いがした。同時に微かな怒りが頭をもたげる。なぜ、少女だけが魔女と戦う羽目になるのか。戦いに精通した成人ではダメなのだろうか。
「魔法少女の素質がないと魔女を視ることができないからよ」
「素質ね……。アタシにもあるってことか」
「さぁ? 自称悪魔なら魔女くらい視られそうだけど」
「アタシも15年くらい悪魔やってるけど、あんなのみたのは初めてよ」
ほむらは怪訝そうににネミッサを見る。だが、すぐにその表情は消えた。ほむらは魔女と言うものの本質がよくわかっている。それゆえ、悪魔とは無関係のものである、という推論にすぐに達した。
「そりゃそうでしょうね」
「なんか知ってる顔ね。説明してもらえる?」
「今は関係ないわ」
こうなるとほむらは話をしないということを、ネミッサは学習したのでもう細かくを聞かないことにした。とにかくマミと仲良くなる。そして、相変わらず詳細は説明しないが、身の危険が迫るマミの身を守ること。これがネミッサの目的である。恩を売っておけば、共闘の話もしやすいだろう。というのがほむらの計算である。また、余計な不信感を与えないようにと、ほむらとの関係は伏せるとのことだ。
「そういうのナシにしても、助けてあげたいけどね。ほんとに危ないってわかってるなら」
ほむらは答えない。何か噛み締めているような表情で黙るだけだ。事情を説明できないもどかしさにしてはおかしい。
「貴女にそれがかかっているの。しっかりやってもらうわ」
ネミッサが思うこと、それはほむらが何を見ているのか、ということだ。どこか遠くを見るような諦めきった顔がネミッサには苦しい。時にそれが、人を苛立たせ対立させる要因になるだろうと漠然と感じているからだ。
また、それを良しとしている態度が気になる。要は上から目線という見方をされ、余計にこじれる原因となるだろう。
諦めたようにネミッサはため息をつく。ここは我慢だ、自分の目的のためにも。それに、たとえほむらの真意がどこにあったとしても、ネミッサは救うと決めたのだ。その道を今度こそ違えるわけにはいかない。
「わかった、やるわよ」
「当然よ」
長い髪をかき上げる。いつもやっているけれども、クセなのだろうか。さらさらと流れる髪が少しも引っかからずぱらぱらと零れ落ちる
(もー、えっらそーに。…ったく)
「ホント、いつかアンタ泣かしてやりたいわ」
「できないことは言わないほうがいいわ」
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