過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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25: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/05(土) 15:34:25.69 ID:wOPwqajX0
マミはほむらが転入する同じ中学校の先輩ということなので、平日昼間はほとんど自由時間だ。魔法少女同士であれば無駄に敵愾心を煽る可能性があるとのことだが、同じ学校でバレたりしないのだろうか。
相手に信頼してもらうには嘘は良くないのではないか、というネミッサの意見をほむらは渋々取り入れ、こちらからは話さないが嘘はつかない、というようにした。
ともあれ、昼間暇なネミッサは、暇つぶしも兼ねて地理を把握するためにも街を歩く。ここ最近急に開発が進んだ街はどこも小奇麗で新しい店が多かった。服装にもほむらにダメ出しをされたので、無難な服を探すのも目的だ。幸い、顔立ちや髪の色でちょっと変わった外国人扱いされていたため、店員に見繕って貰う方法で選んだ。もっとも、ネミッサのセンスがぶっ飛びすぎて、対応した店員は大変苦労したことだろう。
結局、銀髪に似合う黒系統の服にまとめたネミッサは、街へ繰り出した。だがその表情は暗い。

(グリーフ・シードの奪い合い、かぁ)

ほむらから聞いた限りではあるが魔女の個体数に限りがあり、それから手に入るグリーフ・シードが魔法少女にとって生命線である以上、縄張り争いも珍しくないらしい。マミの猜疑心の理由の一つだ。ローティーンの生き方として、それはあまりにも惨たらしくはないか。人間並みの常識を得つつあるネミッサにとって、人間の少女の生き方として受け入れられるものではなかった。

「年頃の女の子が縄張り争いとか敵愾心とか…、アタシが知ってるアニメの魔法少女とは違うなぁ」

こう、もう少し愛と勇気が勝つストーリーだったような気がする。現実はそうはうまくいかないということか。
いや、そんなことはない。たとえ魔法少女が異形の存在であっても、人の中に生きている以上人との絆は、人との輪は、そんなに弱いものではないはずだ。

(あなたはアタシが悪魔でも一緒に生きてくれた。あなたが特別とは思いたくない。人間はもっといいもののはずだから)



ぼくがあくまでも
ともだちになってくれますか

わたしがあくまでも
すきになってくれますか


わたしがまほうしょうじょでも
わのなかにいてもいいですか

いつかまじょになってしまうとしても


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