過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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369: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/27(日) 22:21:00.02 ID:YvWdcsYL0

ネミッサはいつかの噴水の前にいた。マミの家からはそう遠くはないが
まっすぐ歩けば結構な距離を歩いたはずだ。それだけ長くふらふらと
歩いていたことになる。
最初に見つけた杏子が、まどかに連絡する。場所を伝えると先に
ネミッサに声をかける。

「ここにいたか、らしくねえぞ。マミに文句あるならいつもみたいに
言い争いしたらいいだろ」

杏子の叱責。だが、その声音はどこまでも優しい。聖母のような音色。
ネミッサは何も話せない。
杏子に喋り出したのはまどかが二人を見つけたころだった。
ネミッサは頭を左右に振り言う。

「違うんだ……。……アタシはさ、皆に長く生きて、
幸せになって欲しかったのよね」

「……マミだって、ありゃぁ本心じゃねえよ。
あんたに感謝してるにきまってら」

遅れて場所を聞いたまどかが遠くから歩いてくる。ベンチに座った
ネミッサには目に入っていながら映らなかった。

「それは、うん、わかる。もう大丈夫。
けど違うのよ。アタシの問題は、それに気づかなかったことなの」

それ、とは『リサイクル』の魂たちことだ。彼女たちのことを考えず
まるで物扱いをし、それが悲しいことだとネミッサは気付かなかった。

「そういうことに気付かないアタシは、やっぱり悪魔なんだよ」

寿命もそうだが、一緒にいるには感性が違いすぎる。そう、思って
しまったのだ。自ら思い描いた夢が、一瞬にして消え去った。そう
感じてしまったのだ。
一緒に、いられない、と。

「考え方、感じ方が違いすぎる。一緒にはいられないよ」


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