過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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4: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/04(金) 20:49:05.04 ID:yAr9XARu0
「きゃっ!?」

身のこなしや表情と違う、年頃の可愛らしい悲鳴を上げつつ床に身をかがめる。その視線の先にはテーブルに並べた宝石―グリーフ・シード―がある。そのなかの一つに球体はぶつかった。その衝撃で他のグリーフ・シードは飛び散り床に散乱する。幸い砕けるようなことはなかったが、球体がぶつかったグリーフ・シードはそのまま球体に包まれて天井近くまで持ち上がり静止すると、ゆっくりと床に降りてきた。少女に見る間に光る球体は徐々にその形を変え、女性のシルエットに変わる。背丈は少女よりやや高く、髪はショートボブの銀髪。体にフィットした、黒いレザーのような服装が長く細い肢体を包んでいた。

「あーっ! アタシはぁー、帰ってきたー」

大きく伸びをする姿は猫を思わせた。そんな自由な猫のように黒髪の少女に気づかぬまま自分の姿が写る窓ガラスに見とれていた。

「あー、あー♪ 声だせるのはいいねー。あれ、ヒトミちゃんのときより髪短くない……? ま、いっか」

「動かないで頂戴、ゆっくり振り向きなさい」

ガラスに反射する自分の姿に気を取られ、黒髪の少女の行動に全く気が付かなかったらしい。銀髪に押し付けられた銃口。美貌の少女をガラス越しに確認すると、指示された通りゆっくり振り返った。


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