過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/06(日) 21:37:07.70 ID:WjAemYY10
ネミッサはその場に立ちすくむ。ほむらの信頼を失ったと解釈した。これからどうすればいい。どうすれば自分の願いを叶えることができるのか。ネミッサはそれを自問自答し続けた。だが、答えはすぐに見つからない。マミがほむらを疑ったように、ほむらもネミッサを疑っている。ただ違うことは、一度信頼したものが裏切られたのだ。修復はほとんど不可能だろう。
途方に暮れた。その場で力なくしゃがみ込む。残った左手で頭を抱える。
帰りの遅くなったことを心配したマミが迎えに来るまで、ネミッサはそこで放心していた。
真っ白。ネミッサの心のなかだ。ほむらの信を失ったことが、こんなにつらいとは思わなかった。きっとほむらは、皆の信頼を失った時、これと同じかそれ以上の喪失感を感じたんだろう。ぼんやりとそんなことを考えるだけで、次の行動が考えられない。
「ああああああああああ」
「ネミッサ、ちょっと大丈夫なの?」
「多分……大丈夫、大丈夫……多分」
「全然大丈夫じゃなさそうよ……」
来客用の、前日までマミが寝ていた布団に突っ伏し脱力している。自堕落な格好をマミが好まないがネミッサの様子を見る限り説教もできない。何しろ何が起きたのか説明もない。こんな状態で説得も説教もあったものではない。
「暁美さんと喧嘩でもしたの?」
ぴたりと動きが止まり、油が足りない機械のようにぎこちなく首を動かしてマミを見る。こういう反応を見る限り、それが当たっているようだが。いつも表情が多いネミッサらしくない、困惑の表情で見つめている。
(どう話せばいいのよ)
ネミッサの事情を話して、果たして理解してもらえるか不明だ。いや、ほとんど無理だ。順序をすっ飛ばして説明したところでどうにもなる性質の話ではないのだ。仮に話をするとなると、ほむらの目的を話さねばならなくなる。その目的には魔法少女の秘密がついて回る。その秘密を今のマミに話してしまうのは非常に危険だし、あらぬ方向にすべてが転がってしまうおそれがある。それを考慮してほむらは軟着陸を試みるため、信頼を勝ち取る努力をしようとしているのだ。それをネミッサがぶち壊すことはできない。
そして、ほむらの軟着陸には時間が足りない。それがほむらの焦りにも繋がっている。その手助けをネミッサが使用と腐心しているのではあるが。それをマミに話をしていいものか、判別がつかない。それを相談するほむらと溝ができたのだから。
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