過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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79: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/06(日) 22:00:56.78 ID:WjAemYY10
ネミッサを追いかけ、マミが近寄る。先のネミッサの暴走により、さやかが戻った時の二人の態度がどうなるであろうか。さやかをなじるか、逆によそよそしくなるか。見当がつかない。
また、まどかがすっかり悲しんでしまい、ほむらが怒るであろうことは想像に難くない。まさに彼女が行ったことはただの暴走であり、暴挙だ。
だが、同時にネミッサの気持ちもわからなくはない。ネミッサはマミに看病してもらった恩を忘れてはいない。それはそもそもマミを庇っての怪我であるのだから、ネミッサが恩義に感じることではない。にも関わらずネミッサは恩として返した。彼女の情に厚い心の現れだ。そんな彼女が、幼馴染の支えをまるで気づかない、あるいはそのフリをしていることが許せなかった。
何気ない会話でいうことは、ネミッサはしきりにマミやほむら、さやかにまどかを褒めるのだ。可愛いから始まり、優しい、楽しい、守りたいなどなど。それを面と向かって言われるマミは赤面してしまう。堪ったものではない。
だからマミは思う。ネミッサは悪い子ではない。その証拠に、あんなに泣いているではないか。

「ひどい顔ね」

「う、うるさいなぁ」

乱暴に顔を拭い、自分の行動を悔いている。だがそれを言い訳にしない。全て自分が悪いと。なるべくマミに顔を見られないようにすると、ぶっきらぼうにいう。

「サヤカちゃんを探す」

「ちゃんとあとで謝るのよ? 暁美さんにも謝れたんだから、平気よね」

「うるさいなぁ、アンタはアタシの母親か」

「そうね、ふふ、中学生だけど、あなたのママになってもいいかもね」

「馬鹿、知らない」

そう行って駈け出したネミッサを見送ると、母親のつもりになって、ネミッサの後始末に行く。

(まず、あの二人に謝らないとね。暁美さんも怒っていたけど、大丈夫かしら)

身を引き締めた。



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