11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/05(土) 17:34:36.58 ID:cFKtRG+n0
「こちら、えーと、4番機。点検完了しました」
『了解。それではオーパーツの発掘作業に合流してください』
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/05(土) 17:36:48.10 ID:cFKtRG+n0
アンカーがしっかり固定されているのを確認して、急斜面を滑るように降りていく。
お椀のようにえぐられた地面の中心部で、他のロボットたちが作業をしているのが見えた。
「こちら4号機、コウ=シュージン。臨時派遣の作業員です。……すみません、遅刻してしまって」
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2013/01/05(土) 17:43:47.64 ID:cFKtRG+n0
『こちら2号機だ。おう、なんだ思ってたより若ぇな』
意外そうな声を上げた男は一度作業を止めると、映像回線も使用して通信してきた。
モニターに映し出された狭いコクピット内では、火の点いていない煙草を咥えた男がへらへらと笑っている。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/05(土) 17:49:44.48 ID:cFKtRG+n0
『こちら1号機。発掘作業自体はもう間もなく終わる。……報告書ものだな』
次に聞こえてきたのは、くつくつという笑い声。こちらも映像回線に切り替える。
映っている男性は30代前半くらいだろうか。神経質そうなインテリ系の男である。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/05(土) 17:55:11.95 ID:cFKtRG+n0
「残りの作業は?」
『あとは地味な点検作業、整備作業といったところだ。若ぇ奴がやるにはぴったりだろ?』
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2013/01/05(土) 17:56:25.97 ID:cFKtRG+n0
地面から大きく露出したオーパーツ。それを見て、思わず感嘆の声が漏れる。
「すごいですね」
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2013/01/05(土) 17:59:58.62 ID:cFKtRG+n0
コウが今乗っているワーカーは、コクピット部分である胸部から見るとやたら四肢が大きく、頭部はおまけ程度の大きさしかない。
外観だってエネルギーパイプやら何やらが剥き出しになっているため、まさにロボットそのものである。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/05(土) 18:03:03.92 ID:cFKtRG+n0
しかし、目の前の機体はどうだろう。
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2013/01/05(土) 18:05:57.88 ID:cFKtRG+n0
――見つけた。
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2013/01/05(土) 18:06:50.47 ID:cFKtRG+n0
「え?」
『どうした?』
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2013/01/05(土) 18:12:57.51 ID:cFKtRG+n0
「……気のせいだったかもしれないですね」
『あるいはこのオーパーツが喋ったか』
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