過去ログ - 京介「俺の名前はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」
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9:ツン ◆IeC1kQL7FfR0
2013/01/07(月) 15:52:02.21 ID:iz3JJ5VSO
あやせちゃんの家は、高坂家から見て、駅の反対側に位置している。
桐乃とゆっくり歩きながらの向かったはずだが、会話が弾んでいたせいで所要時間は短く感じた。

庭付きの一軒家。あやせちゃんのイメージとあい変わりない清潔さが窺える。
桐乃がインターホンを押すと、まるでドアの前で待機していたくらいの迅速さで、あやせちゃんが出迎えた。

「桐乃、待ってたよ! 京介さんも来てくださってありがとうございます!」

さ、早く上がってくださいと続けるあやせちゃん。彼女には清楚、おしとやかという言葉が非常に似合う。桐乃を先に通させ、それに続いて俺が入る。

「「お邪魔します」」

整理が行き届いた玄関。靴を脱ぎ、新垣邸に上がり込む。すると、廊下の奥の扉が開き、中からあやせちゃんの母親が出て来た。

「まあ。桐乃ちゃんに、京介くんまで。後で、ケーキと紅茶をお部屋に持ってくわね」

新垣家ご夫人は、この辺りの地区のPTA会長を務めている。あやせちゃんの母親だけあって、やはり美人だ。

あやせちゃんも桐乃と同じく読者モデルをやっていて、新垣夫人は何かと桐乃の面倒を見てくれている。それも含めて、俺はお礼を述べる。

「ご夫人には、いつも桐乃がお世話になっています。ウチの両親もとても感謝しています」

「いいのよ。佳乃さんとはよくお茶をご一緒させてもらってるから。京介くんには、よくあやせのお勉強を見て貰っちゃってるしねえ」

二週間に一回くらいだろうか。最近は桐乃が部活でも、俺一人であやせちゃんや加奈子の勉強を見ているのは。
桐乃は俺が面倒見なくても大丈夫なくらいに成績が良いからな。加奈子は大概だが。

にこやかに微笑む新垣夫人。

「いえいえ。僕も、妹が増えたみたいで嬉しいですし」

例え血が繋がってなくても、俺はその関係が築けたこともあったから。
新垣夫人は、少し驚いたように表情を変化させ、またにこやかな微笑に戻る。

「もう、お母さん! いいから早くケーキとお茶用意して来て! 加奈子も待ってますし、行きましょう」

あやせちゃんは、急かすように俺の背中を押す。反発することなく階段を上り、案内に従いあやせちゃんの部屋に入る。

「よお、京介。カノジョを待たせるなんて、イイご身分だなオメー」


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