過去ログ - イチローが学園都市にやってくるようです -再試合-
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84: ◆I045Kc4ns6
2013/01/12(土) 02:13:37.81 ID:rNkSflO00

「さて、いよいよか……」

イチローが立っているのは講演会場の入り口。
この扉の向こう側には自分の登場を待っている生徒達がいる。
もうしばらくすると、入場の合図があるはずだ。
それまでに今一度、身嗜みを確認しておくことにした。
近くにあった大きな一枚鏡の前でスーツをチェックしながら先程までのことを思い出す。

システムスキャンの後、寮監と測定員の方々に言われて敷地内の研究所に行った。
そこで更に詳しい実験を急遽行ったものの、それを見ていた研究員達の顔は皆暗かった。
いや、青ざめていたというのが正しいかもしれない。
その理由は何故なのかは分からない。自分は言われるがまま実験を受けただけなのだ。
走ってみたり、バットを振ってみたり、グローブを持ってみたり、投げてみたり。
結果はこの講演が終わるころには出るようだ。今から楽しみである。

「それでは拍手でイチロー選手をお迎えください!」

司会進行の人の合図に回想から我に立ち返る。
そうだ。今は今、自分がやるべきことをきっちりやろう。
両開きされた扉をくぐり、割れんばかりの拍手の中へ彼は歩みを進めた。




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