過去ログ - 御坂「あんたなんて」食蜂「大嫌いよぉ」
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104:>>1[saga]
2013/01/12(土) 01:16:17.21 ID:DfwHrfDAO
〜9〜

神浄「!?」

その瞬間、インデックスに側に付いていた食蜂が意識を失ったまま血の河へと弾き飛ばされ、沈み行き。

神裂「インデックス!?」

ステイル「いや、違う!」

御坂と鍔迫り合っていた神裂、鎬を削っていたステイルもまた感じ取る。背中が粟立つ懐かしい戦慄を。

御坂「あんたは……」

自動書記「“警告”」

そこには三振りの『豊穣神の剣』を宙に揺蕩わせ、赤い眼差しと紅い魔法陣と朱い翼を背負った――
自動書記(インデックス)が食蜂の侵入を受けて迎撃せんと覚醒し、『竜王の顎』を天空に放つ姿。
仇敵を前にして唖然とする御坂、愕然とするステイル、茫然とする神裂、意識を失う食蜂、そして。

神浄「成る程、揺り起こすんじゃなくて叩き起こしたって事か」

御坂「!?」

神浄「少なくとも、インデックスを目覚めさせる役に立ったな」

各々の異なる色合いの絶望すら飲み込む、神の力を失われた右腕に宿した神浄が食蜂の頭を軽く撫でる。
それを見た御坂は正気を疑った。自分ではなく、神浄の。役に立つか立たないかで人を判断するなど――
御坂の知る上条では絶対有り得ない変わりように、今更ながら上条は『死んだ』のだと思い知らされる。

神浄「神裂、ステイル、そいつは後回しだ。先ずはインデックスを止めねえ事にはどうしょうもねえし」

神裂「神浄討魔!」

茫然自失の御坂を無視して、意識を失った食蜂を物でも放るように投げ出して神浄は悠然と立ち上がった。

神浄「――今しなくちゃいけない事はなんだ?神裂、ステイル」

そう、この男は何も変わってなどいないのだ。『インデックスを救う』というただ一点に於いては何一つ。

ステイル「彼女を」

神裂「救う事です」

神浄「決まりだ。悪い、出来るだけ傷つけずに保護したいんだ」

――夜が、明ける。

神浄「バックアップ、頼む。俺一人の力じゃあ駄目なんだ……」

最後の審判と共に。

神浄「終わらせようぜ、今度こそ全てを。俺達“三人”の力で」




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