過去ログ - 御坂「あんたなんて」食蜂「大嫌いよぉ」
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126:>>1[saga]
2013/01/12(土) 01:42:54.99 ID:DfwHrfDAO
〜07〜

海原「統括理事長直々の依頼です。御坂さんを救出せよと――」

一方通行「――断る」

海原「………………」

一方通行「オリジナルの尻拭いに火点いたケツ回してンじゃねェ。ガキのケツ持ちしたきゃオマエがやれ」

結標「(やれやれ)」

一方、学園都市にある個室サロンの一角にて土御門を除く元『グループ』の面々もまた召集を受けていた。
『グループ』より密に繋がっていた親船たっての依頼とあり、彼女の顔を立てて足を運びはしたものの――
肩を痛めてまで御輿を担ぐつもりなどない一方通行の返答は無碍もない。取り付く島さえありはしないと。

結標「(私も御坂美琴を救うだなんて真っ平御免だけど、帝都タワーの件で親船には借りがあるしね)」

机に足を乗せる一方通行、ジュースを手にした海原を横目に、壁際に凭れ掛かる結標はやや考え込んだ。
親船への借りを返す好機でもあるし、何より恋人である白井のここ数ヶ月の憔悴ぶりを鑑みてでもある。
だがまだ命を懸け身体を張るには理由付けとして些か物足りない。少なくとも、海原の放った次の一手。

海原「この件に上条当麻(かれ)が深く関わっていてもですか」

一方通行「………………」

結標「――何ですって?」

海原「上条当麻(かれ)が御坂さんを捕らえたそうですよ。必要悪の教会の神浄討魔(たいまし)として」

パキン!と海原の手の中で砕け散るブラッドオレンジジュース、乗せた足を組む一方通行、そして結標。
奇しくも三者三様、上条に対して浅からぬ縁を持つ彼等を選んだ親船の目論見を、皆一様に感じ取った。
その事に一方通行は圭角を逆立てられ、結標は口角を吊り上げる。それを見やる海原もまた手を拭いて。

海原「では自分はこれで。明朝、第二十三学区にてお待ちしています。強制はしません。皆さん次第です」

御坂に対する私情と上条に対する私怨を抱く海原が退室し、上条に因縁と御坂に遺恨を持つ一方通行も。

一方通行「………………」

物言わぬまま杖をついて出て行き、上条を焚き付けて御坂と殺し合った結標だけがその場に取り残され。

結標「――連絡入れないと。小萌と、それから白井さんに……」

結標が白井とお揃いのスマートフォンを取り出して、そして――




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