過去ログ - 御坂「あんたなんて」食蜂「大嫌いよぉ」
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127:>>1[saga]
2013/01/12(土) 01:46:35.52 ID:DfwHrfDAO
〜08〜

白井「はい、もしもし?」

結標『夜遅くに悪いわね』

白井「……ええ、全くですの。それで何か急ぎの用事ですの?」

結標『――またちょっと連絡取れなくなるでしょうから一言ね』

一方、学園都市より遠く離れたドーバー海峡を渡りロンドンを目指すフェリーにて、白井は腕時計に……
その文字盤に目を落としながらおよそ九時間ほどある時差を確認しつつ、朝靄の中結標と通話していた。
その涼やかな声音に、思わず白井も張り詰めた横顔と強張った双肩から力が抜けて行くのを感じていた。
これより向かうロンドンにいるであろう御坂を除くなら、白井にとってこの世で最愛と言って良い存在。
ツインテールを靡かせ、スカートを戦がせ、吹き抜けて行く潮風に吹き荒れる時化の予感を感じながら。

白井「ふふふ、それでわたくしの声を聞きたくなりましたの?」

結標「ちっ、違うわよ!私は貴女が寂しがるだろうと思って!その、御坂美琴の件で随分参ってたし……」

白井「はいはい。わたくしの方ならば大丈夫ですので御心配無く。御電話、ありがとうございますですの」

結標『……ふん。付き合い始めてからまだ三ヶ月そこそこだって言うのに、随分可愛げがなくなって……』

白井「そういう貴女こそこの三ヶ月で随分可愛らしくなりましたわよ淡希さん。それではおやすみなさい」

通話口越しにおやすみなさいのキスを送って切り、白井は手摺りに寄りかかりながらメールを開いて見る。
御坂が消息を絶って三ヶ月目の夜、憔悴しきっていた白井の元に飛び込んで来た見覚えのないメールが……

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4/1 3:11
from:+ 44 The Fables of the Bees@mail.co.uk
sb:
添付:(126KB)20XX0331_0311.01jpg
本文:
She is still alive.
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白井「(お姉様の画像、GPS情報、“彼女は生きている”との一文。初春にもチェックさせましたが)」

白井の行く道を決めさせた。初春に逆探知させた所、発信元は大英帝国、機種はプリペイド携帯であった。
その他にも、直ぐに来い・フランスを経由せよ・フェリーを使え・ロンドン塔へ向かえとの指令が入った。
悪戯などでは到底出来ない真に迫るそれらの情報提供者のメッセージを頼りに、白井はついに上陸する――



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