過去ログ - 御坂「あんたなんて」食蜂「大嫌いよぉ」
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[saga]
2013/01/11(金) 23:28:54.74 ID:bpYk7R6AO
〜12〜
食蜂「ここは貴女の下らない正義感や友情力が通用する学園都市じゃないのよぉ?それに手元を見なさい」
エロスの名を冠する噴水の側を、白・黒・黄色と、異なる肌の色と同じ数だけ違う言語で話しながら歩く。
やれあそこの通りに行こう、店に入ろう、ホテルに入ろう、ご飯を食べようと誰も二人など気に留めない。
更に食蜂が指差す、自分の胸倉を掴む御坂の手。そこにはあるべきであったトランクケースさえなかった。
御坂「(……さっきのベンツに積みっ放しだったんだ!!!)」
食蜂「パスポート、お金、トラベラーズチェックも無しでぇ?」
代わって食蜂は肩掛けにしている星形の入ったバッグをポンポンと叩きながら覗き込む。返す言葉がない。
付け加えるならば帰りのチケットすらない。たった今も、行き来する観光客達が入るような店はおろか――
広場に出ている屋台で食べ物も買えない。ホテルにも泊まれない。あるのは指輪とスマートフォンだけだ。
食蜂「何か言いたい事はぁ?」
御坂「………………」
食蜂「じゃあホテルでも入りましょうかぁ♪さっきので情報収集もそこそこ出来たから整理したいしねぇ」
話は終わったとばかりに手を叩き、日本人観光客の一団へと目を向け、食蜂が見返りながら微笑みかける。
御坂もまたそれを意味する所を知りながらも、片意地を張るには真冬のイギリスはあまりに寒過ぎたのだ。
異国の地で、無一文で、寄る辺もなく、追っ手に狙われるリスクと食蜂へのプライドを天秤にかけた上で。
御坂「情報収集って、まさかあんたあのカーチェイスの真っ只中であいつらの記憶や心を読んだの!!?」
食蜂「私達を捕まえようとした集団は“天草式十字凄教”とか言う隠れキリシタンの末裔みたいねぇ……」
御坂「えっ」
食蜂「セミロングの子が五和、クワガタ頭の男が建宮斎字、五和って子の携帯番号は07712―3……」
御坂「……もういい」
食蜂「戦闘員は52名、普段は日本人街を治めてって、何よぉ」
御坂「あんたがどれだけ“切れる”ヤツかはよーくわかったわ」
ここで喧嘩別れしても御坂は強制送還か野垂れ死にしかない。不承不承、食蜂の世話になる事を決めた。
食蜂「――私の切れ味がわかってもらえて何よりだけどぉ、使い方を誤れば血を流すのは貴女の方よぉ」
余りに切れ過ぎるが故に災いをを呼ぶこの妖刀のような少女に。
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