過去ログ - 御坂「あんたなんて」食蜂「大嫌いよぉ」
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39:>>1[saga]
2013/01/11(金) 23:51:35.11 ID:bpYk7R6AO
〜25〜

開かれた扉、出迎える食蜂、銃を構える警備員達、磁力で天井に張り付く御坂、そしてアニェーゼへ――
ドガガガガガガガガガガ!と降り注ぐ弾雨が、エレベーター内の姿見が砕け散るまでに吹き荒れて行く!

アニェーゼ「があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああぁぁぁぁぁ!」

それは、英国にて発生した2011年8月暴動に対し用いられた暴動鎮圧用プラスチック弾頭ゴム弾。
日本並に銃規制が強く、かつ国内に大きな火種を抱えた英国警察ならびに軍隊が生み出したそれは――
一発一発がヘビー級ボクサーのパンチ力に匹敵し至近距離かつ当たり所によっては後遺障害すら齎す。
そのゴム弾を全身に受け、アニェーゼは酔漢のように踊り狂わされ、全身の毛細血管が破裂するような

食蜂「すごい威力ねぇ☆」

警備員「はっ」

食蜂「私にも一つ頂戴♪」

アニェーゼ「がはっ……」

未曽有の衝撃を受けてアニェーゼは力尽きた。旱天に焼かれた蚯蚓のように、のた打つ事さえ出来ない。

御坂「(……こうなる前にこの子を無力化出来ていれば……)」

そこで天井に張り付いて射線上から退避していた御坂がストンと降り立ち、苦渋に満ちた目で見下ろした。
ここまでせねばならないのかと。しかし食蜂はそんな御坂を、左目に呆れ、右目に諦めを宿して見やった。

食蜂「さてとぉ。パッパッと上条さんの情報力を引き出すとしますかぁ。それで良いんでしょ?御坂さん」

御坂「……約束して。もうこれ以上この子達を傷つけないって」

アニェーゼ「ぐぅ、おぉ、ぜー……、はー……う゛、う、ぅ!」

そんな食蜂の眼差しを、御坂は真っ向から見返せなかった。必要以上に相手を傷つけず、血を流さず……
生け捕りにして情報を引き出すためにふるう暴力に、踏み出せない一歩と踏み越えられない一線に御坂は

食蜂「貴女のした事と私のする事の線引きは誰が決めるのぉ?」

御坂「………………」

食蜂「早く引っ張り出してエレベーターの電源力落としてぇ。三分以内に脱出しないと間に合わないわぁ」

足踏みしていた。『貴女の正義が誰かを殺す』と結標に喝破された時のような重い鉛が胸に沈んで行く。

御坂「……わかった」

そして――


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