過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」 2
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16:吟遊詩人[saga]
2013/01/15(火) 22:46:01.61 ID:tOz/sjdO0
……



陰鬱な気分と共に男は目を覚ました。目が覚める直前まで、言葉にできないほどの嫌なものを見せつけられたような感じを彼はしていた。だが、目覚めてたった数秒でついさっきまで鮮明に覚えていたはずの悪夢の内容は頭の中からスッパリと消え失せてしまっていた。

男「……なんだろう。なんで、思い出せないのにこんなに胸が痛いんだろう」

 傷はないのに痛む胸元にそっと手を当て、男は着ている服を握り締めた。それから、朝日が差し込む窓に視線を向ける。そこにはいつもと変わらないこの世界に存在するすべてを包み込む温かな光が存在した。
 そんな光を見て心に漂う暗闇が少しずつ晴れていく。先ほどまで見ていた夢の内容は相変わらず思い出せなかったが、この暗い気持ちをいつまでも被木津っているわけには行かないと気持ちを切り替えベッドから起き上がろうとする。
 だが、身体にかけてあった毛布を剥ぎ取った男の横に一人の少女が現れた。



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