過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」 2
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吟遊詩人
[saga]
2013/01/18(金) 23:38:53.09 ID:/j9zed7k0
男「僕? 僕は男って名前だけど」
褐色エルフ「なるほど、男ね。ねえ、男。唐突な質問だけど私のことどう思う?」
男「どう? って言われても出会ったばかりの相手にそんなこと言われてもわからないとしか言えないよ」
褐色エルフ「あ、ごめんね。質問がちょっと悪かった。んとね、好きか嫌いかの二択に分けるんだったらどっち?」
男「二択? う、う〜ん。そうだな〜」
そう言って男は一度少女の姿をじっくりと見た。目の前の少女はエルフ特有の長い耳を持っている。このことから彼女がエルフの種族であることは間違いない。だが、その容姿は今まで一度も見たことない褐色の肌をしている。もしかしたら突然変異なのかもしれない。
とするとこの少女は可能性としてだが同族から疎ましく感じられる事があったのかもしれないと男は考える。他と違うものはどのような種族であれ爪弾きにされるものだ。だからこそ、今のような質問を投げかけたのではないか。
そこまで考えた男はもう一度少女を見た。エルフよりは年は上で旧エルフよりは少し幼い褐色エルフ。容姿は確かに他のエルフといささか異なるが無邪気で穏やかな雰囲気を纏った目の前の少女はどちらかといえば男にとって好ましい相手に入るものであった。
男「うん、どっちかって言えば好きな方かな? あ、でも容姿で決めてるわけじゃないから。少しだけど話しをして得た印象と君の雰囲気から僕が思ったことだから」
そう答えた男だったがそんな彼の返答を聞いた褐色エルフはしばしポカンと口を開けて呆けていた。
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