過去ログ - エルフ「……そ〜っ」 男「こらっ!」 2
1- 20
71:吟遊詩人[saga]
2013/02/15(金) 15:29:35.22 ID:nNWfOeT40
男「話はわかった。けれど、それが僕にどう関わってくるんだ?」

褐色エルフ「言ったでしょ、導者は人とエルフを繋ぐものだって。だからこそ、導者の資格には二つの種族を心から愛する者でなければならない。けれど、未だ互いに憎しみを抱いているこの時代にはそんな人間は数少ない。
 そんな中、導かれるようにあなたはここに現れた。ある意味これは運命のようなものだよ」

男「仮に、仮に僕にその資格があったとしてもし僕がそれを断ったらどうなる。正直、僕はもう争いはもうごめんだ。辛い思いばかりで何も残らなかったから」

褐色エルフ「そうね。別にあなたには拒否権は存在する。けれど、そうなった場合再び資格を持つ者がここに現れるまで待たなければならない。本当の意味で二つの種族を愛することが出来る人間が。
 そんな人、いったい今の世の中にどれほどいると思う?」

男「それは……」

褐色エルフ「それに、あなたたちが気づかないだけで既に黄昏≠ヘ動き始めている。静かに、けれども確実に」

男「つまり、僕には拒否権はないってこと?」

褐色エルフ「拒否権はあるよ、お兄さん。けれどね、もしそうなった場合お兄さんの大事な人はもう二度と戻らないし、今あるこの世界も確実に消え去る。人とエルフは互いに憎しみあったまま黄昏≠ノよって蹂躙される。
 平穏な世界は崩れ去り、一方的な虐殺が始まるだけだよ」

 褐色エルフのその言葉に男は言葉を失った。もし、彼女が語ることが全て事実ならば既にこの世界にはかつて実際に起こった世界の危機が再び訪れているということになる。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
548Res/449.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice