過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」智美「23だぞー！」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」智美「23だぞー！」【鶴賀】

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880: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2013/01/24(木) 22:34:48.62 ID:2+THEUTc0
宥「よいしょ……」

宥「えへへ……これで、二人きり」

京太郎「……いいんですか、こんな職権乱用みたいなことして？」

宥「掃除もすれば、大丈夫」

掃除中、と描かれた看板を立ててから、二人で暖簾をくぐる。

なお、女湯である……が、何度か掃除に入ったことはあるので、特に緊張することは無い。

京太郎「……ええと、それで、プールって」

京太郎「温泉で泳ぐんですか？」

宥「わ、そ、そんな危ないことだめだよ……！」

京太郎「んじゃ、掃除ですか？」

宥「……それも、違う、かな？」

京太郎「かな、って」

宥「だ、だって、玄ちゃんはそこまでしか教えてくれなくて――」

京太郎「えっ？」

宥「わ……っ……な、なな、なんでもない……です……」

マフラーで隠れた口を押さえて縮こまるような素振りを見せた。

……いったい何を教えたんだ、あの人は。

京太郎「玄さんにしろって言われたんですか？」

宥「そ、そんなことないよ……」

京太郎「じゃ、何するんですか」

宥「えっと……え、えっと……」

宥さんの顔が見る見るうちに火照る。

……まあ、実際こんなところで泳げるわけもないし。

普通に一緒に掃除……くらいしかないよな……？

まさか――

宥「……お」

宥「温泉……一緒にはいろ？」

――なんて提案が来るわけでもないし。

京太郎「……えっ？」

宥「だ、だから、ね？」

宥「一緒に、あったまろ？」

聞き間違いではなかった。

自分で行って余計恥ずかしくなったのか、両手で頭を押さえて、両腕で顔を隠して。

縮こまるように、その場にしゃがむ。

京太郎「え……えっと……」

……大変だ、脳が考えることを拒否している。

キャパを超える情報が入ってきたんだ、仕方ない。

宥「……だめ？」

しゃがんだまま、顔だけ上げる。

少しだけうるっとした瞳でそんな風に頼まれては、もはや断れるはずも無かった。

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