過去ログ - 京太郎「俺のサクセスストーリー」
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37: ◆NZD.UFKqaQTc[saga]
2013/01/18(金) 19:22:54.12 ID:vsqImmSg0
心臓をバクバク言わせながらやっとの思いで和を誘って街に繰り出す。
こうして二人で並んで歩いてるだけでえも言われぬ幸せを感じてしまうあたり、俺ももう駄目かも分からんね。

「須賀君、どこに向かってるんですか?」

ん? いやぁ、ここんとこ和には世話になりっぱなしだからな。
俺なりの日頃のお礼ってヤツ、かな?

「わぁ、エトペン……!」

和に何か少しでもお返しがしたくて、暇なときに街を練り歩いていて見つけた街の片隅のファンシーショップ。
そこには和が大好きなエトペンのキーホルダーやストラップが所狭しと並べられていた。

プレゼントとして和にこの中から一つ買ってあげて、んで自分も同じのを買ってプチお揃いにしよう、
なんて思春期のオトコノコらしい痩せた考えをしてる次第です、はい。

財布事情があるから何個もとは言えねーけど、好きなの一個選んでくれよ。
さっきも言ったけど、日頃のお礼ってことでさ。

「わあ、わあ……! あ、ありがとうございます須賀君……!」

……なんだよもう! この和、超可愛いんですけど!
よ、よーしじゃあ俺も同じの買うぞー。

「同じのですか?」

お、おー。和のエトペンパワーにあやかりたいってなもんさ。
ほら、和って試合にエトペン持ってくだろ?

「ふふっ、試合にキーホルダー持っていくんですか?」

ポケットの中にでも忍ばせておくさ。
……よし! 怪しまれずに買えたぞ、お揃いのエトペン!
我ながら女々しいことをやってる気がするけど……思春期のオトコノコは難しいんだよ。


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