過去ログ - 勇者「この世界を救う価値があるのか……?」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/01/16(水) 07:21:10.27 ID:D714+SWZo

「と言うか何やねん。何でそんな状況やのにここまで来るわけ?」

「僧侶が居なければ私は途中で挫折していただろう
 つまり魔王、私がここにいるのは奇しくもお前のおかげだったという訳だ」

既に魔王には、戦闘をしようなんて気持ちはほとんどなくなっていた。
目の前にいるのは、ただの哀れな運命に翻弄された一人の人間だった。

そんな哀れな奴と戦うほど、魔王は安くないのである。

「で? お前どうする気なん? 戦うん戦わへんの?」

「……質問に答えろ魔王」

「言うたやん、しらんがなって」

「お前は魔王――世界を滅ぼし支配する存在のはずだ
 ならば答えを当然、持ち合わせているはず」

「なんですかその押しつけ」

ダンッ、と王座に足をかけ立ちあがる魔王。
勇者はその態度と音に驚いたのか、
「ビクッ」とその身長160cm程度の背丈を震えさせる。

「ええか、別に魔王言うんは滅ぼすためにいるんとちゃうで?」


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