4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/16(水) 23:28:13.06 ID:Z2MY10hv0
月に数回、わたしたちは互いの部屋でお泊まりをする。それは試験までの日数に比例して多くなったり、個別の課題が忙しくなるにつれて少なくなったりするのだけれど、だいたいは月三回くらい。
そういうことを始めてから、もう半年以上も経っているので、わたしはすでに、乃莉ちゃんの部屋の些細な変化にも気づくようになっていた。
なずな「あ……乃莉ちゃん、シャンプー変えたんだ」
シャンプーなんかがいい例かもしれない。わたしが乃莉ちゃんの隠れたイメチェンに気づくのは、大抵こういうときだ。
乃莉ちゃんの変化に世界で一番早く気づくのがわたしだという事実は、誰に対するものでもないあやふやな優越感を、わたしの心に植え付けた。こんなこと乃莉ちゃんに言ったら、「そんなのなんの優越にならはいよ」って言われちゃいそうだけど。
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