過去ログ - 遊び人「画期的な戦闘方を考える」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/17(木) 01:11:31.82 ID:FlSob7E30
ガヤガヤ ガヤガヤ
「おい、聞いたかよ、また貧民街で女が死んだんだとよ」
「あぁ、背中にデケェ爪跡があることから同じ魔物だって噂されてるよな」
この噂話が広まったのは一ヶ月程前からだった、私はいつも通り夕飯の材料を買いに商店街へ出かけていた
満月の夜と新月の夜に決まって若い女性が次々と襲われるという話
被害者は背中に大きな爪跡があり、また傷はとても深く、皮膚を裂き、酷いと背骨すら露出しているという…
この事に王国の兵士達は[ごうけつ熊]の仕業ではないかと考えていて、兵士達は城壁の外、主に森側を中心に警備しているらしい
「よぉ、メイドの譲ちゃん、今日も買い物かい?」
「はい、新鮮なお魚はありますか?」
「もっちろんよ、嬢ちゃんは可愛いからサービスしゃうよ」
「ありがとうございます///」
可愛いと言われるとやっぱり照れますね
「はい、3Gだよ」
魚を受け取った私は旦那様の屋敷へと帰ろうとしました
今日は、三日月の日…例の魔物は出ないと思いますが私は急ぎ足で商店街を走ります
最近は日が落ちるのも早いですし
ドガシャン!!
「!?」ビク
今日、私は急いでいました、少しだけ、ほんの少しだけ近道をしようといつもと違う道を通ったのです
今にして思えばこれが私の運命の分岐点でした
「あ、あがが」
「ヒッ」
『酒場』の窓から大男が吹っ飛ばされてきたのです
私は…失礼ですが男性が吹っ飛んできた事より涙と鼻水でぐしゃぐしゃ顔で白目を剥いてることの方に怯えてました
「おう、こら、今の言葉をこの天才にもういっぺん言ってみろや」
私は声のする方を振り向きます酒場の扉を開けた先に居た人の方へ
真っ黒な厚底の靴、身長は170くらいありそうでブカブカの黒いロングコート、ショートカットの黒髪、目元にはクローバーのマーク
そして耳に星を模ったイヤリング、…右手にワイングラスを持った人が居たのでした
この出会いが私の人生を大きく変えることになるのでした
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