過去ログ - 眠り姫をおぶって山登りはキツい。
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11: ◆QkRJTXcpFI[saga]
2013/01/17(木) 02:29:31.97 ID:ImpwMRpT0
目が覚めると昼過ぎだった。
雨が降ることもなく、霧もなく。
女さんが興奮していた壮大が目に移る。
なるほど、壮大だ。
山に続く山。山に連なる山。
雲の絨毯が民家を隠して、世界に自然だけを残していた。
寝起きだからこそ感慨深い。
僕の目は、頭ははっきりと覚めた。
「で、いつまで寝てるの女さん」
彼女は未だ眠っている。
起きる気配がどこにもない。
「目が覚めるような景色だって、自分で言ってたじゃんか」
それでも起きることはない。
まあ、それならそれで。
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