過去ログ - かずみ「from Connect to Luminous」
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35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/26(土) 22:43:13.20 ID:rV1mNpfso

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「すっご〜〜〜〜〜い!!」

  角を曲がるとそこは豪邸だった。
これはかの有名な作品である雪国のパロディ作品である"豪邸"の一文だ。
他にも"女湯"や"夢の国"や"異世界"などの多彩なパロディ作品も存在するが、それはさておいて。

「……かずみー? あんたいますごいどうでもいい妄想働かせてなかったか?」

「そ、そんなことないヨォ?」

  図星を突かれてしまったせいか変な声が出た。
いやしかし、今必要なのは欠けた記憶が齎す重圧と精神的疲労を和らげるための心の安寧だ。
安寧を齎すのは軽快なユーモア。
ユーモアはどうでもいい妄想から生まれる。

  妄想、イズ、ユーモア、イコール、安寧。
漢字二文字で始まり漢字二文字で終わるのがポイントだ。

「でも信じられない! こんな大きなお家に二人だけで住んでたなんて」

「事実は小説よりも奇なりってね」

  会話をしながら家に足を踏み入れる。
ただいまと言うべきかお邪魔しますと言うべきかで悩んだのは内緒だ。
結果を述べると、かずみはそれらの言葉を口にするよりも先に驚きの声を上げてしまった。

「中も広〜〜い! 本がぎっしり! トロフィーとかメダルもずらり! すごいすごいよカオル!」

「だろぉ? さてかずみ、あんたの部屋はどこでしょー?」

「むむむ……!」



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