過去ログ - SERIAL CHAINS 「あやめのうた」
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55: ◆wPpbvtoDhE[saga]
2013/02/24(日) 03:45:27.17 ID:7o7SepYo0


菖「けど・・・不死身と同じくらいに、今の私は深刻な状況にある」

菖「最早、猶予すら無いんだ」

残る命のストックはそう多くない。
くすりと零していた笑みは消え失せ、立ち込めているのは暗雲であった。


水無瀬「・・・話せ」

菖「協力してもらいたいのは山々なんだけどさ、生半可な・・・いや、どんなに覚悟を決めても億劫になると思う」

菖「だから最後に言っておく。全容を今から全て話すけど、乗るか反るかは水無瀬の自由だ」

菖「不死身に近い私ですら、またあの場所へ飛び込むのは怖い」

冷静に思い返すと、身が震える。
腕の骨肉を削ぎ、脚を捻じ切り、幾度となく刃物を浴びる想像を絶する激痛。
果ては化け物の凶刃にハラワタをぶち撒かれ、首をも斬り飛ばされた。

身を投じなければ己に未来は無い。それが判っていても・・・怖い・・・本当に、怖くなる。


菖「だから、意地や勢いだけで決めないでほしい」

水無瀬「・・・・・」

あれほどまで無茶な戦闘能力を見せた菖ですら、この怯え様。
たかだか一般人に過ぎない自分なら・・・・・身を投じれば如何に悲惨な目に遭うかなど、想像すら出来ない。


水無瀬「お前さー、うじうじしてんじゃねぇよ!」

菖「・・・アンタなぁ」

水無瀬「子供は大人に頼るモンだ。ほれ、お兄さんに話してみ?」

表情筋が少々強ばり気味ではあるが、それでも気さくに笑いながら返答を返す。

おちょくっているのか、あやそうとしているのか判断し難い表情を見た菖は“コイツは本物の馬鹿だ”と呆れた。
しかし、心には何故か安堵が広がっている。


水無瀬「それに、この程度の件で手ぇ引くような育ちはしてないもんでね」

菖「あははっ!やっぱ馬鹿だなアンタ!」

強がり半分なのかもしれないと判ってはいるが、それでも少し心強く思えた。


菖「ったくもう・・・それじゃ、覚悟しろよ」

水無瀬「出来てるから心配すんな」





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