26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/01/26(土) 00:16:37.53 ID:wkwyDxXM0
学園都市に7人しかいないレベル5の第四位。
それが自分だった。
それだけがかつての自分だった。
強大で絶対的な能力を行使する事でしか自己を表現できない。
気に入らないものは全て焼きつくす、そんなチカラ。
けれどその自己表現の方程式は、学園都市に無数と居る無能力者のスキルアウトによって破られる事になる。
「楽勝だ、超能力者」
ひとりの女の子を守ると言い出したくせに、泣き・喚き・逃げ惑ってばかり。
諦めの悪さだけが取り柄の様な人間から発せられたその一言で、麦野のアイデンティティは瓦解した。
気がつけば超能力者である自分は地に伏し。
両の足で立っていたのは無能力者。
ヒエラルキーがひっくりかえった。
あの日きっと自分は死んだのだろう。
それまでの麦野沈利は。
195Res/79.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。