過去ログ - 少年「魔方陣……服従……の術式ですか?」先輩「そうだ」
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53: ◆2nkMiLkTeA[saga]
2013/02/13(水) 12:40:42.47 ID:v5xKEJjQo
「ん……」

 また、変化はすぐに起きた。一瞬ぼやけるような感覚のあと、また前と同じように視界が復活した。

「どうだ?」

「見え……ます。大丈夫です」

「おお。良かったじゃないか」

「ええ、ほんとに」

 言葉ほどの驚嘆がない先輩の言い方に、嫌みっぽく少年は返したが、彼女にはどこ吹く風。もう次の実験のついて話してくる。

「よし、次は聴力だ。しかし、ここで一つ問題がある」

「なんですか?」

「命令によって、君の耳を聞こえなくしたとしよう」

「はい」

「それを先程のように命令で打ち消そうとした場合」

 ちっちっち、と先輩が指を振る。

「果たして、その命令を聞こえるのかどうか」

「なるほど」

「もともと君の耳は正常に聞こえるのを、命令によって聞こえなくしているわけだから、打ち消す命令をすれば治るかもしれないし」

 一旦言葉を区切って目を瞑ると、少しして目を再び開いてから続ける。

「命令をも聞こえなくなっているかもしれない」

 そして、いつものにやっとした笑みをこちらに向けた。

「後者だった場合、怖いですね」

「うむ。だから、最初の命令の時にこう条件付けする」

 真剣な表情で悩む少年の耳に、先輩は手を添えた。いきなり触られたことで、びくっと体が震える。その後に続いた言葉は、さらに少年を困惑させた。

「君の耳は、私が君の耳にキスをすると聞こえなくなる」


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