過去ログ - 魔王(♀)「勇者がかっこいい」 側近「は?」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/28(月) 10:51:45.54 ID:YCBgmF3e0

側近「魔王様ー!」

魔王「何よ、騒々しいわね」

側近「す、すみません。女神からのお告げがあり、はじまりの町で勇者が選ばれたそうです!」

魔王「勇者ってあれ?魔王を討伐するために奇跡的な力を持った選ばれし者的な・・・」

側近「その勇者です」

魔王「なんだか今更ね。ここ数十年の間女神はサボってたの?しかも私が魔王の席にいるのだって、世界征服を企んで色々やってたお父さんが去年食中毒で死んだから無理やりおさまってるだけだし」

側近「ですよねー。魔王様侵略とかやる気ないですもんね」

魔王「作物でもつくってのんびり気ままに生活したいわ・・・。側近だって私の幼馴染だから昇進しただけだし」

側近「それは言わないでください。勇者が選ばれたのは多分魔王が代替わりして勢いが収まったからこの隙に・・・ってことじゃないですか?」

女神(お昼寝してる間に魔王が侵略開始してて、起きたら慌てて勇者選抜したとか言えないわー)

魔王「なるほど。勝手に侵略してる連中は片付けてもらったほうがいいんだけど、攻め込まれて国が荒らされるのも嫌なのよね」

側近「どうしますか」

魔王「とりあえずどんなものか様子を見ようかしら。側近、魔法とかで勇者の行動を見たりは出来ないの?」

側近「そうですねー、悪魔の目玉を各地に配置しておきましょう。あと何人か見張りと・・・細かい動きは私がこの鏡に映すことができます」

魔王「よし、ではさっそく」

側近「はい」

〜〜

勇者「俺が勇者に選ばれるなんて思わなかったけど、魔王を倒して平和を取り戻すぞ!」

〜〜

側近「今まさに旅立つところのようですね」

魔王「みたいね。はじまりの町って魔物は配置してあった?」

側近「辺境の地なので大したのはいませんね。スライムとかその程度です」

魔王「ふーん、これで苦戦するようなら大したことないけどどうかしら」




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