過去ログ - ゆるゆるフォークロア
1- 20
2: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/29(火) 03:24:20.37 ID:tCN5p88zo

「――であるからして、やっぱり宇宙人なんてものは存在しないんだ」


そんな彼女の隣に座るのは根っからの科学男、双葉かおるだ。
以下略



3: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/29(火) 03:25:31.22 ID:tCN5p88zo

「UFOは?」

「雲の見間違い、夜間飛行している新型ヘリ、酔っぱらった大人の妄言」

以下略



4: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/29(火) 03:26:17.94 ID:tCN5p88zo

おきまりのやりとり。
問いかけるゆか。答えるかおる。
内容はいつも同じ。宇宙人はいるか否か。答えもいつも同じ。いるはずがない。
こうして今日も、ゆかの日常は守られる。
以下略



5: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/29(火) 03:27:10.50 ID:tCN5p88zo

「ゆかは、いると思うのか?」

「かおるくんがいないって言うんなら、いないんだと思う」

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/29(火) 03:27:57.37 ID:tCN5p88zo
何度も同じ質問をして、何度もそれに答え、挙句の果てにはとろいとまで言われる。
そんな彼だから、相手は馬鹿に決まっているという型にはまった思考から抜け出せない彼だからこそ、ゆかは安心して側にいることが出来る。


この人は、絶対に宇宙人を信じない。
以下略



7: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/29(火) 03:29:35.38 ID:tCN5p88zo


【 宇宙人と呼ばないで 】


以下略



8: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/29(火) 03:30:02.31 ID:tCN5p88zo
おやすみなさい


9: ◆T6URQJJiS6
2013/01/30(水) 02:37:11.15 ID:nBLz0ahUo


――祖父は光より速かった。

顔なじみの男が晩酌を交わすたびに話す身内自慢のひとつだ。
以下略



10: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/30(水) 02:38:07.95 ID:nBLz0ahUo

彼の祖父はそれはもう快男児ここにありと言わんばかりの妖怪であったらしい。
直接お会いしたことはついぞなかったのだが、その聞きしに勝る逸話の数々は私の住む田舎にまで届くと言えば、相当のものだと推して図ることも出来よう。


以下略



11: ◆T6URQJJiS6[sage]
2013/01/30(水) 02:39:19.79 ID:nBLz0ahUo

人の世が栄え、鉄の馬がそこかしこを駆け抜ける世の中になって妖怪たちはそれはもう困り果てたそうな。
あんなにか弱かった人間が妖怪を恐れなくなっていったのだ。

――俺は生まれちゃいねぇが、相当苦労したらしいぜ。
以下略



71Res/25.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice