過去ログ - 上条「…お前なんか、嫌いだ」ふぃあんま「…え」一方「帝督、好きだ」
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76: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2013/02/07(木) 00:08:47.64 ID:JUd8EGNA0

どこからくすねてきたのか、トールと血液型の合致したパックと消毒済みの針による輸血を受け。
トールは廃墟ビルでウートガルザロキに治癒術式を施されながら、ぼんやりとしていた。
意識がはっきりとしてくれるまで、まだまだ時間がかかってしまいそうだ。

「オッレルス…は、…行った、のか」
「だろうな」
「………」
「…オッレルスとオティヌスが正面からぶつかりあえば、直接的な被害は最悪一般人を巻き込む」
「……」
「それを気にしてアンタは暗躍してたんだろうが、…ま、残念だったな」
「……」
「…少なくとも、一般人への被害懸念より先に、上条当麻の生命を気にしちまったんだから」
「仕方ねえだろ、…俺だって『グレムリン』だ」

元とはいえ、とトールは自嘲気味に笑う。
悪人染みた善人と名乗るには、及第点ですらない。
自分が戦いたい『大きな敵』を助ける為に、関係のない一般人を巻き込んでも仕方ないと判断してしまったのだから。
とっさの判断には、最も強く本性や内心が出る。
つまるところ、やはり自分は戦闘狂に収束するのだな、とトールは自嘲して目を伏せた。



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