85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/02/18(月) 00:42:59.47 ID:1slEXN4A0
マリ「世界で唯一孤独じゃないって思える場所だった。それしか知らなくて良かった」
マリ「でもさ、知らない方が良かったよ。エヴァに乗る幸せを教えられて奪われるくらいなら」
シンジ「・・・」
マリ「でね、よくネルフのみんなにこう言われたんだー」
マリ「『マリならきっと大丈夫。これから色んな出来事があるしそれがエヴァに代わる喜びになるから』」
マリ「ーーーってさ」
マリ「そしたらもうダメ。もう目の前がさグニャアってなって落ち着かないの」
マリ「部屋で一人になると余計酷くなってね、だから物に当たったりしてこの有り様」
この有り様って。物に当たったってレベルじゃないような気がする。
・・・それだけ失意だったんだろう
マリ「葛城三佐もリョウジも最初は私を気にかけて家まで来てくれたりしてたんだけど」
マリ「これ見せたら来なくなっちゃった」グイ
真希波が左袖のシャツを捲る。
シンジ「っ!」
思わず息を飲んでしまった。左腕に醜く走る傷跡
一つや二つじゃない
何回も傷つけたような歪みがそこにあった
シンジ「それって・・・」
マリ「リストカットってやつ?痛みがね、私をグニャアから引き戻してくれるんだ」
マリ「こう、さ。血がツーって垂れて血の匂いがするとLCLに浸かってる気分になるし」
シンジ「真希波・・・」
病んでいる。
そう思わずにはいられない。なにより淡々と話す真希波を僕は怖く感じていた
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