過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 【仮面ライダー】
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67: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/02/04(月) 00:57:21.81 ID:prC0dl1Bo

 もうそんな普通は壊されてしまった――――だから須賀京太郎は普通じゃない。

 京太郎は力ある者ではない――――だから力がない者の痛みが分かる。

 京太郎はヒーローじゃない――――ヒーローじゃないからこそこの怪人を助けられる。


 追われていた怪人の姿が。
 皆から排除されるあの姿が。
 寂しそうにつぶやいたあの姿が。

 “誰か”と重なって見えたのだ。


 それは。

 未確認に襲われる片岡優希であり、原村和であり、染谷まこであり、竹井久であり、宮永咲であり――。

 そして、自分だった。


 ――この怪人は俺なんだ。

 ――これは追われて、奪われて、居場所を亡くした俺なんだ。


 だからなのかはわからないが。
 放っておけない。見捨ててはおけない。そう思った。



「あーあ、仕方ないなぁ……」


 できればこの手段は避けたかった、と。
 そう呟きながら、怪人が京太郎の腰に何かを宛がった。
 それは石でできた長方形の――いや、石ではなくなった。そしてそれは、ベルトである。


「お前、何を……!」

「黙っててよ。しょうがないから、君で我慢してあげるよ。君がオーズになる事を、オーズをこの世に生み出す事をね」

「オーズ……?」

「死にたくないでしょ? だから、ここは一蓮托生って奴だよ」


 そして、怪人――カザリが。
 赤、黄、緑の三枚の硬貨を手渡した。
 鷹を模った赤いメダル。虎の意匠の黄色いメダル。飛蝗を思わせる緑のメダル。
 そして、それをベルトに挿入しろと指示を出す。


「カザリィ!」

「正気なの!? オーズの封印を解く気?」

「オーズ……!」

「僕のコア……」


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