過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：八巻目【都市伝説】

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975:1[saga]
2013/02/15(金) 22:05:01.38 ID:TC/l6CEzo
昔々、ある所に。

キチガイじみた強さの勝負師が居ました。

終わり。

彼の生涯は、これだけで表せる。

京太郎「なんでだ？　ただの石ころなのに……」

ただ、一人で生きてきてきた。

ただ、その身一つで生きてきた。

にも関わらず、その生涯の終幕は多くの人に惜しまれた。

京太郎「……捨てる気になれん」

『おいおい。捨てるだなんて罰当たりな事言うなってんだ。一応それは俺の墓石だぜ』

京太郎「！？　誰だ！？　ってか、ここは俺の部屋で、誰かが居るはずは……」

『まさか、こんな事になるたぁな。死神に嫌われてるのは知ってたが、まさかここまでとは』

京太郎「な、あ、え？」

彼の死後も、彼の墓石の欠片はお守りとして彼を知る者達によって削られまくったという。

この石ころは、最初にそこから削られたもの。」

そして彼の死後十数年。

その人は今、彼の目の前に。

京太郎「ま、まさか……幽霊！？」

赤木『ご名答』

彼の名は、『赤木しげる』と言った。

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