2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/02/06(水) 22:32:50.53 ID:lqWbdXMg0
東京都西部には、230万人ものひとが居住している巨大超能力養成機関・学園都市が広がっている。
同都市の人口の約八割が「学生」で、彼らは大なり小なり「超能力」を有していた。
能力の強弱による区分によって行われる学生のランク付け。
最弱のレベル0から、たった一人で軍隊と戦闘する事すら可能とされる最強のレベル5までの6段階。
良くも悪くも、学生たちは画一化された価値によって、無慈悲に優劣をつけられるのが当たり前の世界――それが、学園都市であった。
230万人の頂点・レベル5には現在7名の中高生が認定されており、
なかでも序列第3位の超電磁砲こと、常盤台中学2年の御坂美琴は屈指の知名度を誇る。
学園都市の広告塔の役割を否応なく背負わされている少女。
いつの間にか「クローン人間の素体」という役割までもを無理やり押し付けられてしまったのは、
悲劇の一言では片付けられない。
量産型能力者計画、絶対能力進化計画を経て、御坂美琴の遺伝子情報を元にして作られた、
御坂美琴と見た目のみが瓜二つ、能力的には欠落品でしかない、呼吸する人形が大量生産・大量消費され―――、
現在では番外個体含め、およそ1万弱のクローン人間が学園都市内及び協力機関の庇護の下、生を謳歌している。
ミサカネットワークを構成する、同タイプの1万人のクローン人間、『妹達』。
少女たちの記憶や知識はネットワークを介して、すべての個体に共有され蓄積されていく。
相互のコミュニケーション方法にもネットワークはフル活用された。
日々、妹達が成長していく度に、ミサカネットワークも進化しているのかもしれない。
携帯いらず、時にはインターネットすら不要な至極便利に思われるミサカネットワークだが、デメリットも存在した。
毎朝、気だるさと苛立ちの中目覚める番外個体の習慣も、ミサカネットワークによるデメリットが原因、とも言えるのだった。
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